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【新小説指導】恋愛感覚

あんたの小説
ちょっと見させてもらったけど
あんた葱切っとったな

トントントン
トントントントントントントントントン

何がおもろいねん
えらい言葉を尽くして
葱ばっかり切って

トントントン
トントントントントントントントントン
トントントントントントントントントン
トントントントントントントントントントン
いつまで切っとんねんっ

「主人公はまな板ですか?」

先生にはわからへん
どういうことや
誰に向かっとるんですか?
まあわかりにくい

「わかってもあかんねんで!」

わかる?
わかりきったことなら
もうみんなも知ってんねんから
読者が望むものは何でしょう?

「それは未知との遭遇です」

わかりきったことは十分です
書き尽くされたこともうんざりされる
人と同じでどないすんの

わかる?

違うだけでもあかんねんで
わかりすぎてもあかんねん

「わかったつもりはもっとあかんで」

楽したらあかん
わかったようなわかってないような
わかるようなわからんような

何かもやもやっとした

もやもやーっとした

「恋愛みたいなもんですな」

好きなようなちゃうような
わかる?
わかったらあかんねんて
ややこしいの

「小説書くのはややこしいですよ」

わかる?
あかんちゅうねん

正解いうのはないわけやから

伝わってますか?



#小説 #みたいなもの #比喩 #連載小説

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