星になりたい?
ふっ 星は消えるんだぜ
流れ始めた俺を
認めるや否や
誰もが手を合わせる
「愛をください」
近くに頼るものがないのだろうか
「あ、えーと、えーと」
見つけてからでは遅いんだよ
普段から秘めておかなきゃ
偶然の座標で
すれ違った銀河列車
きっと行き先があるのだろう
立ち止まるってどういうの
途中下車ってどういうの
何にも関わることなく
何にも触れることなく
どこまでも流れて行く
それが俺の名前だ
「命が惜しい」
俺は神ではないぜ
「明日晴れますように」
「何かいいことありますように」
「星になれますように」
ふっ なれないから願えるのさ
#流れ星 #詩 #小説