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【歌集】揚げ豆腐

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クジラうえ リクエストした 水族館 マダイが歌う スローバラード
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#折句

シンガポール・スリリング

 メニューというより百科事典のようだった。 「なかなかのもんでしょう」 「ええ」 「1500以…

ロボモフ
2年前
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【短歌】フリースタイル

羊来ぬ真夜中ならば連ねたいフリースタイル詩歌の叫び (折句「暇つぶし」短歌) 愛情をヘイ…

ロボモフ
3年前
10

【短歌】ハニーハニー

笑むまでは土下座をしよう終電に 靴音立てて去ると言うから (折句「江戸仕草」短歌) かくも…

ロボモフ
3年前
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盗まれたディナー

 一口だけちょうだいと姉ちゃんが近寄ってくる。あまりお腹は空いていないと言う。一口食べて…

ロボモフ
3年前
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【短歌】みえすぎた炎

占いに頼れなかった一着は 屏風に秘めた虎の一着 (折句「うたいびと」短歌) 炎上を謳歌する…

ロボモフ
3年前
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【短歌】生まれつつあるカテゴリ

カテゴリーガイダンスには見つからぬ インドアと博士のひまつぶし (折句「鏡石」短歌) ・ …

ロボモフ
3年前
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【短歌】先生の仮定世界

明らかな死を携えて踏み出した ライブ僕らは一行の歌 (折句「アジフライ」短歌) ・ 看板に小説ありと偽って招いた夜の政府会見 定番と話題の向こう埋もれても輝いている君の小説 答えなどみえなくていい投げかけて小説はただ仮定に終わる リモートで原稿を書く先生の現実はある架空の国だ #カテゴリ #仮定の話 #詩歌 #短歌 #言葉遊び #折句 #アクロスティック #カテゴリー

【短歌】なんぼのもんじゃ

空耳は恋しい人よカテゴリに 詩歌を探しコーヒータイム (折句「そこかしこ」短歌) ・ 書き…

ロボモフ
3年前
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【短歌】つれないカテゴリのうた

創作に今夜届かぬカテゴリー しゃあないですわコンソメスープ (折句「そこかしこ」短歌) 片…

ロボモフ
3年前
7

【短歌】創作の時(恋の深読み)

想像が古今東西駆けて行く詩作はいつも恋のはじまり 創作の航海に発つ海賊の私欲が消えてコバ…

ロボモフ
3年前
8

【短歌】大先生とコンパニオン

脈のある捜査機関に晒されて さよならをする一介の秘書 (折句「ミソサザイ」短歌) 反映とな…

ロボモフ
3年前
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【折句】クリスマス・エビデンス

黒ずんだ 領収書なら すべからく 丸め込んだら 捨てておしまい (折句「クリスマス」短歌) …

ロボモフ
3年前
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【短歌】かまぼこエビデンス

エビデンス鬼にしるして待っている 犬猿キジと赤いはちまき (折句「エオマイア」短歌) 勝ち…

ロボモフ
3年前
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カルタ語の逆襲

「新しいカルタはできた?」 「それがまだ……」 「仕事は他にもたくさんあるのよ」 「どうしてもカルタにしないと駄目ですか」 「当然でしょ。他に代案でもあると言うの?」 「いいえ。もっと普通じゃ駄目なのかと」 「何を言ってるの。普通じゃ届かないからカルタ語にするんでしょ」 「ですよね……」 「あなたお薬はどうやって飲むの?」 「かかりつけに処方箋をもらって薬局で……」 「カプセルで飲むのでしょ」 「はい」 「カプセルだから楽に飲めるのよ」 「それはそうですが」 「カルタも同