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【詩集】忘れ物がかり

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忘れた頃に詩を書いています
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2020年8月の記事一覧

星の住民

チキンを食べている時の僕の気持ちと 猫の気持ちはどれくらい同じなの 道を走っている時の僕…

ロボモフ
3年前
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五円玉拾いますか

姉が子犬を拾ってきた まだ子供の僕たちと 作りかけの家と一緒に 犬は大きくなっていった い…

ロボモフ
3年前
7

帰省ウィッシュ

あんたたまにしか帰ってこんな たまにでええ たまにくらいでええ たまにもなかなか大変ね …

ロボモフ
3年前
8

さよなら、昨日の友だち

友だちを減らしたくなかったら 黙っていることだ 余計なことを言ったり 目立ってしまったら 煙…

ロボモフ
3年前
7

ヘヴィメタル(それがいい)

「根を詰めすぎるとよくないよ」  その忠告は正しいものだ。だけど詰めなければ隙間が空いて…

ロボモフ
3年前
7

異分子の訪れ

 子供の頃、僕は強い人でありたかった。人前で弱いところをみせるのは絶対に許せなかった。(…

ロボモフ
3年前
7

蛍の光リフレイン/これから

1時間が経って フードコートの脇から「蛍の光」が零れ始めた ここも追い出されるのか…… イヤホンを外して身構えていた 蛍の光はいつまでも続く 蛍の光はいつまでも終わらない もう泣きそうだ 空調の音 弁当に輪ゴムをかける音 椅子を引く音 恋人たちの談笑 ささやき 願い 台車の車輪 ・ プレハブの匂い 何もかも建て替えられる 僕らは過渡期の中にいたのだった 退院してから数年経った頃 施設を訪れた 新しいベッドは角度を変えられる あの頃 枕は石みたいだったけど 何か

雨とチャーハン

油が入る 卵が飛び込む ごはんがほぐれる 具が混じり合う 腕が上がる 米が舞う 炎が上が…

ロボモフ
3年前
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