【詩集】忘れ物がかり

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記事

人間レンズ(君を通していつかのおばあさんを見ていた)

「ブラックでよろしかったですか」 彼女は一瞬不安げな目をして僕を見た 「入れておいてくださ...

硝子越しの片想い

あの子は いつものように 店の前を通り過ぎて 看板の内を抜けて行く その時 彼女は 絶対にこ...

タトゥー・ナイト(無敵)

生まれつき頬に龍を飼っている そのせいで 家を借りられなかったり 好きな仕事に就けなかった...

もうええわ(シンプル・ライフ)

「もうええわ」 母はそう言って 特別な装飾をしなくなった 「もうええわ」 傘を閉じた。雨は...

鬼は外

検査対象に含まれない ロボットが 活発に動き回っている 彼らは一切 熱を持たず 歴史を持たず...

ばあちゃんの家

僕の町にはデパートがなかった だけど ばあちゃんの家は もっともっと田舎だ もっとご飯が熱...

ラブレター(最後のいいね)

本当ならば今頃ピザが届くはずなんだけど ・ いいねはもうやめることにする あなたはみんな...

ブルートゥース・ストリート

右手袋が落ちているのを見つけながら触れないように通り過ぎた。それが路上に落ちた右手袋のル...

何もしなくていい(あなたを待っている)

心身が疲れて、傷ついた時は、何もしなくていい。マンガも、マガジンも、小説も、コラムも、ス...

推定迷子

自動ドアが開いて猫が入ってきた 白とオレンジの細い猫だった まっすぐこちらをみた 屋敷の奥...