4日目

今日は4日目です.
前回は動作解析を教わって考え方が変わったところまでお話しました.
今回は,動作解析を知った後の高校野球生活からお話していきたいと思います.

私が動作解析と出会ったのは高2の冬,そこから約半年間,短期間でしたが出来ることをやりました.

最初のうちは成果が出やすく,少しの工夫で大きな変化がみられて,とてもやりがいを感じていました.

自分が考えていた別の方法で,こんな力を加えられる打ち方があるんだとか発見しながら,結果もついてきて,最初は楽しかったです.

しかし私は動作解析の落とし穴とまではいきませんが,そういったものに少しずつ導かれていくのを,知るよしもありませんでした.

その落とし穴とは,動作解析に気を取られるあまり,フォームを真似することが目的になってしまったことです.

本来は,本塁打打ったり,ヒットたくさん打ったりなど,結果を残すために効率的なフォームは必要なのですが,そのフォーム自体が目的になってしまって,結果が出なくてもこの選手のフォームに近づいたのだから,しばらく慣れれば結果はついてくるみたいな考えに変わっていってしまいました.

これが私がもっと気づくべきだった重要な点だと考えています.

幸い残りの高校生活半年間は,実践する環境もありましたし,何よりやり始めで期間も短かったため,その落とし穴に大きくはまることはありませんでした.

しかしやっていくうちに,変えられるフォームの幅も少しずつ狭まり,だんだん実際に打ってみてどうかみたいな感覚の部分を無視してやっていくようになりました.

そこで大学生になって,落とし穴にはまっていくことになったのです.

今となってはやって後悔はありませんが,もう少し感覚の部分を,実際に前のフォームと比べられる「何か」で数値なりで比較して,劣化しているようなら辞めるといったやり方もあったのかなとか今更考えます.

少し脱線しましたが,結局高校3年生でも,動作解析によって恩恵は受けたものの,プロ注目どころか県でも名を馳せる選手になることはできず,僕の高校野球生活は静かに終了しました.

開会式の待ち時間で,強豪校の有名選手同士が,お互いを認め合うように話しているのを,ただ見ているだけの自分が悔しかったです.

私は12年間の野球生活を通して,とっくに能力やセンス,感覚の部分では限界を感じていました.

このまま言われたことを一生懸命やる,数を多くこなすだけでは,いくらそこを頑張ってもプロにはいけないと断言できました.

しかし,動作解析によって伸びるかもしれない確率を無視することはできなくて,半年やってみたが,これ4年間頑張ったら自分ももっと上を目指せると思って,大学でも野球をする決心をしました.

そこから私の,自分の中だけでは濃い,しかし理解はして貰えない,というか説明ができない,そんなことを分かった上でスタートした,今までの野球人生の形とは全く違うスタイルでの,新たな野球人生が始まりました.

今日はこの辺で終わりたいと思います.
見ていただけているかは分かりませんが,自分で決めたことなので,自分の人生の清算,それが今後の原動力に繋がると信じて,最後まで書き切りたいと思います.
ありがとうございました.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?