終わりの見えない男の断捨離
”整理整頓”を親から厳しく言われ守ってきたが、その親たちも他界し今は”断捨離”を考える時に来た。断捨離はヨガの言葉であると聞くが、大袈裟な言葉がなくても、断捨離が日課となる。(特に高齢者となった)。
断:必要でない物に手を出さない。購入しない
捨:ガラクタを捨てる
離:物えの執着から離れる
断捨離に憧れるが、高齢者の断捨離はそう簡単ではない。男の断捨離は目的地が見えない最後の旅のようでもある。
1970年代アメリカではKISS(Keep It Simple Stupid)という言葉をよく聞いた。断捨離が英訳するとminimalismと訳すようだがピンとこない。
5年前、断捨離という言葉を知り、感激、感動し故郷に残る誰も住む人が居なっくなった古民家でロベルトの断捨離を始めた。もう少しで終わりそうでもあるが、終わらない不安も強くなる。家を取り壊したら一気に終わりそうだが、古い家の取り壊しはそう簡単ではない。全国に多くの古家が残っているのは、断捨離が終わっていないからかも(?)ロベルトの断捨離はここにきて終わりが見えない。
捨てろ、買うな、離れろと言われても相手は簡単に従ってくれない。捨てるものが全て今の自分に意味がある、意味があったからだ。
1.生きてきた自分への思慕
2.他界した祖父、祖母、両親への敬愛
3.兄弟の忘れ物
4.愛した人、旅した思い出
5.子供に残したいもの
6.残された妻の迷惑にならない物
そして、最後に自分を空っぽにすること。
今はこんな厄介な気持ちと闘いながら、古民家の整理整頓を進めている。
1.生きてきた自分への思慕
家族のためにと頑張ってきたつもりだったが、結局自分勝手な一生だったと後悔している。自分には合格点をつけられるが妻や子には親の人生などあまり関係なさそうだ。(それでいい)
2他界した祖父、祖母、両親への敬愛
古民家の庭で祖父や両親もみんな並んで記念写真を撮っている。
両親の撮影した写真の断捨離を躊躇する
3,兄弟の忘れ物
兄弟の学生時代、思い出品が倉庫にでも保管されているように古家を占拠している。兄弟たちもここをすだち、彼らの世界に飛び立った。両親も他界しもう帰って来まい。捨て去るのも悪かろうと断捨離できずにいる。いつかは決心しなければ。
4.愛した人、旅した思い出
スマホは便利だ。撮影した写真をどんどん保管してくれる。ネガの断捨離がはかどらない。
5.子供に残したもの
6.残された妻の迷惑にならない物
やはり現金か宝石が良かったなな。古くなった開かずの古い金庫は埃まみれで見向きもしない。その上重たくて動かす(処分)こともできない
最後に自分を空っぽにする。すべてのこだわりを捨て去る。正直いって
できそうもない。中途半端で男の断捨離は終わりそうだ。
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