見出し画像

島国の日本人(断捨離が残してくれたもの:こだわり)

駅前の銅像

16世紀大名の一人の銅像が故郷の鉄道駅の前にある。故郷の大名はキリシタン大名として名を残している。「世界史の中の戦国大名」に登場する大名は海外へのあくなき好奇心と貪欲な探検心をもっていたことを知り驚いた。戦国大名たちの野心あふれる海外進出。海に出たらやりたい放題!?「王」を名乗って勝手に外交!?帯に書かれた活躍の内容だ。

断捨離が大詰めに近づいたが、進めばすすむほど、わが人生が無駄づかいと、思いつき人生であったことを知り、後悔している。「what's done is done」

残された写真の整理(断捨離)は簡単ではない。残されたネガの量、ピンボケ写真、重複する写真(すべて現像料を払っている)の数が多くすぎて写真の断捨離がはかどらない。どこでも、何でもシャッターを押し続けていた自分がいたと思うと滑稽で、切なくなる。ただ、無駄な物の中に残したいものを探すのが、断捨離の目的だ。

最初に海外に飛び出して、故郷に帰るまで40年余り。ほぼ14,500日。”青い隣の芝生を探して飛び回ったが、今は故郷の空気が一番うまい”、と考えると益々悲しくなるので、せめて断捨離の間は楽しかったことだけ拾い残そう。

古い地球儀

1970年代は、ロベルトの海外覚醒期。日本の反対側を見たくて横浜からナホトカ経由バイカル湖。ついでに、中央アジア、サマルカンド、レニングラードに立ち寄り、ヨーロッパ最北端ノールケープまでヒッチハイク。1ドル340円の時代。イギリスに到着するまで72日。今思うとよくこんな旅ができたもんだ。

日本脱出

日本の反対側イギリス(スコットランド)で足止め。スコットランドの冬は長く憂鬱になる。食べる物も口に合わない。華やかなパリに芸術家志望の友達を訪ねて行こう。モンパルナス、セーヌ湖畔、カフェでタクタク(pin ball) とビールで毎夜青春、政治談議。時を浪費した分、楽しかった。

西洋文化の中で

英語が上達しない。フランス語もドイツ語も必要だ。ヨーロッパの生活になじめない。アジアで働こう。日本は一村一品運動、韓国のサマウル運動、マレーシアのブミブトラ運動。各地で生活向上のための祈りと戦いが続く

アジアの魅力

1970年代に後半、日米自動車摩擦が深刻になってきた。アメリカは現地生産を強要する。今こそアメリカで働くチャンスだ。アメリカを見てみたい

ああアメリカ

1980年代、日本はバブルで踊っていた。ヨーロッパも変わっただろうな。

欧州連合

時代は21世紀となり、PCの発達が世界を変える。1990年末に絶頂期を迎えたバブルも21世紀初めにはじける。もう一度アメリカに行きたい。1995年阪神淡路大震災。ドイツのレストランで知る。

アメリカ再び

今度は南米まで行くぞ。ワールドカップが南半球で初めて開催される。ブラジルには100万人の日本移民。米も、みそ汁もうどんも鮨も何でもある。ここで新しい生活を始めようか?2011年、三陸沖地震をブラジルで知る。

南米まで行け、行け

BRICSで最後に残った国、中国。近くて遠い国。大きすぎて、広すぎて金がない物には住みにくかった。そんなそんな中国が不動産バブルの崩壊で苦しんでいる(?)

近くて遠い中国

故郷で骨休み。40年分の海外生活の土産が埃をかぶっている。そんな故郷の古家を整理整頓する羽目になる。自業自得、自分が蒔いた種、有難く受け取ろう。

故郷の景色

物が欲しくなくなった。古い物を使う。訪ねてくる人も少なくなる。断捨離のおかげで身も心も身軽になったような気がする。

もうすぐ始めた断捨離の区切りがつく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?