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光の時、光の音。私たちが音楽をする理由。

音楽家が100人いれば、100通りの音楽をする理由があります。8/25、26、27に門天ホールで演奏する3人は、写真など、他の媒体でも表現しています。

なぜ音楽で表現するのか、音楽はどのように特別なのか、どんなことを考えながら音と向き合っているのか、一人ひとりに訊いてみました。

*このライヴは「光の時・特別展」の一環です。
安達ロベルト × Gallery Camellia "光の時" 特別展 「KontrapunktⅡ」詳細

ウスダミホ

(ピアノ、ヴォイス、ヴォーカル)

琴線に触れた時の音楽への感動は、圧倒的に深い

私が音楽をやる理由は「好き」だというほか、何もありませんが、もし、もう一つ言えるとすれば、美味しいものをいただいたり、旅行をして素晴らしい風景を見たり、絵画をみたりしたときの感動と、自分の心の琴線に触れたときの音楽への感動は、私にとって圧倒的に深さが違います(どちらが優れているとかそういうことではありません)。

その深さを自分が作ったり弾いたりすることで、自分自身がそこに少しでも近づける日々でありたいですし、できれば聴いていただいた方にポジティブなものを感じてもらえればいいと思っています。

日々の生活の小さなことの中に感動はたくさんあります。その感動を栄養に曲を作り続け、演奏し続けたいと思っています。

「音楽は時間に咲く花」という言葉を心のどこかに置いて、Nature Soundを取り混ぜた曲を含めて演奏します。

Miho Usuda
これまでに全曲オリジナルアルバム「表象-representation-」をリリース。2021年5月に楽曲「It’s Time To Go ー新しい日、新しい月ー 」発売後、”iTunes ニューエイジミュージック部門” にて1位、”Amazon Music ニューエイジミュージック部門”にて2位を獲得。映像音楽制作に携わる一方、音楽とアートを融合するコンサートを企画。「ウスダミホ ソロ ~Colors~ 」をこれまで5回開催し、生け花やダンス、ホーメイなどのアーティストとのコラボレーションを積極的に行っている。2004年からアメリカ・シアトルの Total Experience Gospel Choir(トータルエクスペリエンス・ゴスペル合唱団)の日本公演全5回のマネージメントを行う。2018年の現地終了コンサートまで交流。

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石引康子

(薩摩琵琶)

目に見えない音というものが人に与える影響に興味がある

私にとって音楽は、小さい頃からずっと触れてきた存在です。

母の勧めでピアノを始め、大学でピアノを勉強していた時に鶴田流琵琶と出会いました。

琵琶という楽器は誰もが知っているはずなのに、どんな音や演奏がされるのか直接触れる機会が少ない楽器です。

まだまだ琵琶について学ぶことが多いですが、少しでも楽器の音に触れていただきたいという思いで活動しています。

今では琵琶の演奏機会が多いですが、私がなぜピアノや琵琶を通して音楽を続けているのか。

おそらく目に見えない音というものが人に与える影響に興味があるのかもしれません。

そして記憶に残る音というのは一体どういうものなのか、その答えを探ることに面白さや難しさを感じながらも、自分なりに探っていきたいと思っています。

抽象的な感じになってしまいましたが、そうしたことを意識して演奏しています。

Yasuko Ishibiki
音大在学中に鶴田流琵琶と出会い、田中之雄氏に師事。2016年より演奏活動を始め、古典作品の演奏のほか踊りとの即興演奏や様々なアーティストとのセッションなどを行う。2017年に発表したアルバム"requiem"では猿山修氏の作品を編曲、ピアノを担当。これまでに日本酒や和菓子を合わせた演奏会の企画のほか、神奈川県民ホールギャラリーと千葉市美術館における書家の華雪氏による「一」を書くパフォーマンスでは琵琶の演奏を担当。近年では、尺八とピアノによるトリオのほか、箏と鼓による和楽器のトリオによる演奏活動も行っている。
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安達ロベルト

(ピアノ、シンセサイザー)

Photo by Kayoko Nemoto

内側に感じている光を、音に変換したい

音に救われるという体験を人生の節目節目でしてきました。それは、誰かの奏でる音楽であったり、家族の発する生活音だったり、自分自身の曲だったりします。

現在でもよく、ある音を聴いているだけで、生きていることへのよろこびを感じ、自然に涙が出てくるという体験をします。

私は自分自身にとってそんな救いのある音をつくりたいと思って作曲しています。そして、もしそれが誰かの救いになるならさらにうれしい。

そのために毎日、内側に感じている光を現実の音に変換しようと、音を探っています。それを100%変換できないもどかしさを感じながら。でも、そのもどかしさがあるから、つづけていられるし、成長もあるのです。

ライヴ当日は、映像作品とともに、ピアノとシンセサイザーで、私にとっての光を奏でるつもりです。

Robert Adachi
写真、絵画、音楽など、異なる媒体で作曲し、媒体間で翻訳する、インターメディア・コンポーザー&トランズレーター。上智大学で国際法を学ぶ途中の22歳ですずきみゆき氏に作曲を師事する。クラシックと電子音楽をベースに各種プラットフォームで楽曲を発表、全国で演奏を行う。映像、演劇、コンテンポラリーダンス等に楽曲を提供。2021年に最新アルバム「Eclipse」を発表。

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安達ロベルト×Gallery Camellia "光の時"
特別展 「KontrapunktⅡ」
Live Music

"光の時"にはさまざまなプロフェッショナルが受講生として在籍しています。そのうちのプロの音楽家2名と、音楽家でもある講師・安達ロベルトが展覧会に寄せてライブを開催いたします。夏の夜、展覧会会場で作品に囲まれながら、ピアノ、歌、シンセサイザー、そして薩摩琵琶の音色に耳を傾ける特別な体験をあなたもぜひ。

安達ロベルト(ピアノ、シンセサイザー)
ウスダミホ(ピアノ、ヴォイス、ヴォーカル)
石引康子(薩摩琵琶)

8月25日(金) 20時~21時30分
8月26日(土) 18時30分~20時
8月27日(日) 18時30分~20時

おひとり 3,000円(1ドリンク付)
ペア 5,000円(2ドリンク付)
3日通し 6,000円(3ドリンク付)

両国門天ホール
東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階

ご予約・お問い合わせ

ご予約:Peatix
https://peatix.com/group/12461380/events

お問い合わせ info@gallerycamellia.jp

主催:Gallery Camellia
協力:両国門天ホール、Rooney247fine arts、日本酒類販売株式会社

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