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ヴィキングルのエチュード

怒濤(当社比)のように仕事がつづくなか、ヘッドフォンを耳につけてBGMにして作業したり、音楽を聴きながら家事をする。

実はここ数年、あまりピアノの音色に魅力を感じてなくて、聴くのもピアノ曲以外のものが多かった。自分がピアノを弾くのに、である。なぜかというと、ピアノの調律が平均律ゆえだ。

伝統的な楽器を幼少期から口承で学ぶ地域に生まれ育ったので、平均律のクリーンな音色にはある種の違和感を感じる。だから、正確にはピアノだけでなく、日本で聴こえてくる音楽の99%が平均律だから、心のどこかでいつもなんかちがうんだよなあと思っている。

ところが、YouTubeのオススメにこれが出たことをきっかけに、ちょっと考えを改めた。

ヴィキングル・オラフソンによるフィリップ・グラスのエチュード5番。

グラスのエチュードってこんなにメランコリックだったっけ、ピアノってこんな表情出せるんだっけと驚いた。こういう音色好きなんだよなと。

最近、個人的にすごく悲しい体験をしたせいもあって、ヴィキングルのピアノが滲みる。

いろんな作曲家のエチュードがなぜか好きな私にはたまらない。

ちなみにヴィキングルのバッハも好き。

今年はピアノ曲を書くと決めた。

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