「私なんて・・・」を卒業させてくれたマナーのチカラ(その1)
「私なんて・・・」
このような思考で長年、自分を腐らせていた私。
そんな私がヨーガの個人指導で「マナー」について教わり、ネガティブな感情の泥沼から抜け出すきっかけを得ました。
「マナー」にはどのようなチカラがあるのでしょうか?
マナーとは
マナーとは、相手を慮んばかる気持ちをもって、それを言葉や態度、所作などによって表現するものです。
綺麗な姿勢と所作で、丁寧な言葉で親切にされたら「大切にされているな」と感じ、その人に好感を持ちますよね。
逆に、無礼な言動は人を不愉快な気持ちにさせ、「自分は大切にされていない」という印象を相手に与えます。
マナー欠如が私にもたらしたこと
正直、私は育ちがよいとは言えず、どちらかと言うと、マナーを小馬鹿にし、ふざけたり、なめた言動を取るきらいがあったように思います。
言葉遣いや社会のルールには気をつけていましたが、「知らない人には迷惑をかけなければいいや」という程度の意識レベルで、マナーというものの本質、相手を思いやる気持ちというものがよくわかっていませんでした。
仕事へのモチベーションや考え方、人の価値観はみな違って当たり前。
マナー、すなわち、人に対する正しい心の態度を十分理解していない私は、話が噛み合わないと段々話し方が粗雑になって険悪なムードになるなど、同僚と摩擦を起こすことがありました。
マナーがあれば意見が違っても、話が噛み合わなくてもそうはならないのに。
そんなことがあると「私なんて・・・」が始まり、怒りやいじけた気持ちがわいてはそれに蓋をし、ネガティブな感情がたまって爆発。そして、「私なんて・・・」の繰り返していました。
マナーのチカラ(その1)
私のヨーガレッスン時の来るときから帰るまでの様子、メールの内容や出し方をご覧になってきたヨーガの先生は、まず、マナーを身につけることの重要性を説かれました。
それを受け、子どものしつけに関する本や大人の女性のためのマナー本を読み、日常生活で意識してマナーを実践し始めました。
できることから、と職場やお店で誰に対しても言葉づかい、所作を心がけるましたが、頭では本の内容をわかったつもりでも、実際にやろうとすると「相手の立場に立って」ということがなかなか実感できませんでした。
それは、相手に自分の意識を置いてなかったからで、そのことに気がついてからは、少しずつコツがつかめるようになってきました。
うまくできると「こんなにも人との摩擦が消えてスムーズに事が流れるのか」と驚きました。
最近になって、コンビニに出入りするときにほかの人のためにドアを開けて待つ、降りるバス停のアナウンスが流れたら降車のベルは自分が鳴らすなど、些細なことですが、それまでの自分と違う行動を取ることにしました。
コンビニでは、知らない人でもほぼ100%の人が私の顔をみてお礼を返してくれて、善意は伝わるものなんだなぁ、としみじみ感じているところです。
相手の立場や様子を伺いながら言葉を選んで丁寧に振る舞うと、人との衝突が減り、場の雰囲気がよくなって、人から好かれる。
当然、「私なんて・・・」と落ち込む機会は減る。
そんな当たり前のことに意識を向けなかった幼稚な自分を恥ずかしく感じます。
けれども、「マナーで人を大切に思う気持ちを正しく適切なタイミングで伝え、人とよい関係を築いていけること」に気づけるようになったのだから、マナーを身につけ成長していけばよいのです。
「私なんて・・・」を卒業させてくれたマナーのチカラ(その2)に続きます。