(207-A)(207-B) 踏切あり
鉄道と道路の平面交差である「踏切道」に設置される標識。踏切手前では、踏切信号がある場合を除き、一時停止と左右確認が義務付けられている。
踏切ありの道路標識
踏切ありの道路標識には、蒸気機関車のデザイン (207-A) と電車のデザイン(207-B) の2種類がある。なお、電化されていないディーゼル車が走る鉄道では、電車のデザインの変形版としてパンタグラフを取ったデザインも存在する。
1986年に(207-B)踏切あり (電車のデザイン)が追加されたが、(207-A)のデザインもまだ残っている。
旧型の図柄が廃止されないのは、広い日本の中には、徳島県のように電化された鉄道が走っていない県も存在するためだろうか。さすがに蒸気機関車は観光目的以外で常時の運用はされていない。
踏切に関する規制や課題
踏切前後での駐停車はとても危険であり、また踏切は場所により狭い、路面に凹凸がある、路面が脆弱である、などの理由により、さまざまな道路標識、道路標示により交通規制が行われていることが多い。たとえば、特定種類の車両通行止め、一方通行、指定方向外進行禁止、転回禁止、車両横断禁止、停止禁止部分を指定する道路標示などである。
保安設備や立体交差の普及により、踏切事故は2020年には年間165件まで減ってきている。一方、ピーク時遮断時間が40分以上の「開かずの踏切」は、2021年9月末の時点で全国で500箇所以上存在し、立体交差の整備が望まれる。
踏切は2020年3月現在で全国で約3万ある。約9割には自動踏切警報機と自動遮断機が設置されている (第一種)が、これらの保安設備がない踏切も約1割存在する (第三種、第四種)。
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