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信号機の背後のゼブラ板は何のため?

信号機の背後に縞々模様の板 (背面板、いわゆるゼブラ板)が設置されていることがある。最近はあまり見かけないが、この板は何のためについているのか解説する。

1970年頃までは良く見かけられたゼブラ板

信号機の背後のゼブラ板の歴史は古く、1970年頃までに設置された多くの信号機にはあたりまえのように設置されていた。これは、戦後すぐの時代は電力不足もあり信号機の灯器の光量が弱かったため、それを補うためにつけられていた。つまり、ゼブラ版は「信号機の視認性の向上」のためにつけられていたのである。

その後、電力不足も解消し、信号機自体の性能も向上したため、ゼブラ版が設置されることは稀になってきた。灯器がLEDに切り替わった現在、ゼブラ板は必要ない過去の遺物ということになる。しかし、非常に稀にLED型信号機の設置時にゼブラ板が新設されることがある。このようなケースを見てみよう。

LED信号機にゼブラ板が設置されるケース

このようなケースは、視認性を敢えて確保したい場合となる。西日で逆光になる、信号機の背面に店舗など非常に明るいものがある、もしくは信号機のある交差点が近くに隣接していて両者を差別化したい場合、などがあるようだ。

場所: 千葉県船橋市三咲。ゼブラ板がついているのは強い西日で逆光になるのを軽減するためと思われる。
場所: 千葉県習志野市津田沼。ゼブラ板野設置理由は背後の店舗の明かりが眩しいため?

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