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難読標識: 3つの規制が絡む5差路の3連ダンゴ異形矢印標識 (静岡)

静岡県富士市水戸島本町にある、JR富士駅から南に進んだところにある5差路のスクランブル交差点に、複雑な3連ダンゴ異形矢印標識があった。「指定方向外進行禁止」の標識が3つもあると、運転手はどれを見ればいいのか戸惑うだろう。運転をしながら短い時間で意味を正しく解釈するのは初見では難しいかもしれない。

指定方向外進行禁止の3連ダンゴ (富士市水戸島本町)

この交差点では以下の3連ダンゴの異形矢印標識を見ることができる。

交差点の状況

このような複雑な指定方向外進行禁止の標識が設置されている背景を、交差点を中心とした標識の設置から読み解いてみよう。

図: 交差点の規制状況
記事冒頭の写真とイラストの標識は、地図の中で南西方向から北東方向に交差点に入ってくる道路に設置されている。(図の真ん中左側にある3連ダンゴ)

5差路のスクランブル交差点には、3つの規制が敷かれている。

1. (南南東方向) 大型貨物自動車等通行止め
2. (北東方向) 歩行者専用 (軽車両を除く、時間制限)
3. (北西方向) 車両進入禁止 (軽車両を除く)

指定方向外進行禁止の標識数は、この規制の数によるものである。

この交差点では2021年までは指定方向外進行禁止の2つの標識は可変標識であらわされていたが、可変標識の老朽化による廃止に伴い替わりに指定方向外進行禁止の標識が2枚設置された。

場所: 静岡県富士市水戸島本町
交差する道路に設置されている。右側の2つの標識はもともと可変標識だった。
場所: 静岡県富士市水戸島本町
交差する道路のもう片方に設置されている。

規制標識のシンプルな代替案

この交差点での指定方向外進行禁止の標識のシンプル化であるが、実は規制の数が3であり、それぞれの規制がシンプルでないものが多いので、単純に数を間引いたり補助標識を単純化するのは難しい。

そんな時は千葉県でよく見かける規制予告標識の形で表示するのが理解しやすいのではないかと思われる。

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