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板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント⑤

 補助金のルールブックである公募要領には「審査の観点」というページがあり、文字通りどのような観点で審査されるのかが公開されています。よって、計画書は下図「書面審査」に則って作成することが採択を引き寄せることに繋がります。

令和元年度補正予算・令和 3 年度補正予算小規模事業者持続化補助金<一般型>公募要領P24に加筆

 上図赤枠部分は<補助事業計画>の審査項目であると判断できますが、その中に補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているかという記載があります。具体的に記載されているということは、何をするのかが分かるということであり、計画書の内容について読み手の理解を促すと言えます。

 読み手が計画書の内容を理解しないことには、審査で高評価を得ることは困難ですから、今回見ていく「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」にどのように記載すれば読み手の理解を促すことができるのか、当記事では下記の持続化補助金ホームページからダウンロードできる板金加工業の計画書記載例を取り上げ、当欄の効果的な書き方を見ていきます。

【商工会議所エリア】

【商工会エリア】

 以下は、今回見ていく記載例ですが、書き方のポイントとして吹き出し部分が挙げられ、以降でそれぞれを解説していきます。なお、今回の記事は2022年7月12日現在の情報に基づいています。

1. 板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5

板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(1)補助事業を切り分ける

 複数の補助事業を実施しようとする場合、それらの内容をまとめて説明しようとすると内容が冗長になりがちで、結果として伝えたいことが伝わらないリスクが高まります。

 記載例では展示会出展と雑誌広告出稿という補助事業を実施しようとしていますが、それぞれを切り分けて説明し、読み手の理解を促しています。そして単に切り分けるだけでなく、見出しを設けて、それぞれの取組内容の全体感が分かるようにしている点もポイントとなります。

板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(2)強みを活用する

 板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント③で述べたように、小規模事業者における戦略の鉄則は、強みの活用です。よって、補助事業についても強みを活用することで、より事業の効果が高まると考えられます。

 記載例では展示会で強みを披露したり、広告に強みを掲載したりすることを示して、強みを活用することを訴求しています。

板金加工業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart5(3)経費額を示す

 前述の「書面審査」には「④積算の透明・適切性」として、「補助事業計画に合致した事業実施に必要なものとなっているか」「事業費の計上・ 積算が正確・明確で、真に必要な金額が計上されているか」という記載があります。

 このうち「補助事業計画に合致した」と「真に必要な金額が計上されているか」という文章は、以前の公募要領(第7回以前)には記載がありませんでした。つまり、第8回以降の審査では、経費の積算に関する内容の見方はより厳しくなることが想定されます。

 そこで、記載例では各補助事業にかかる経費を表にして盛り込んでいます。経費の内容については、様式3に経費明細表があり、そこに記載することになっていますが、補助事業の説明に隣接させて記載することで、当該経費が補助事業の内容と合致しており、また必要性も訴求できるという判断があったものと考えられます。

 今回の記事では、板金加工業の計画書記載例の中で<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」における採択を引き寄せる書き方として(1)補助事業を切り分ける、(2)強みを活用する、(3)経費額を示す、を挙げました。次回も当記載例を用いて<補助事業計画>「4.補助事業の効果」を見ていきます。

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