マネジメントとリーダーシップ:組織活性化に及ぼす影響とは?
1.はじめに
本記事では、ジョン・P・コッターの視点からマネジメントとリーダーシップの違いに焦点を当てています。そして、ガソリンスタンドの店長を例に挙げながら、マネジメントとリーダーシップの実践とその影響について考察しています。
2.マネジメントとリーダーシップの違いとは?
組織変革やリーダーシップに関する著名な著述家であり、ハーバード・ビジネス・スクールの教授でもある、ジョン・P・コッターはマネジメントとリーダーシップの違いについて以下のように述べています。
マネジメント:組織の日常的な運営や業務の効率化に焦点を当てる
リーダーシップ:ビジョンや方向性を示し、人々を鼓舞して組織を変革する
これらの違いをガソリンスタンドの店長の事例で見ていきましょう。
3.ガソリンスタンド店長の比較事例から見るマネジメントとリーダーシップ
あるガソリンスタンドで店長を務めるA氏は、接客マニュアルを定め、そのマニュアル通りに接客をしているか、常に管理監督をしていました。そして、マニュアル通りに接客をしていないスタッフには、そのような接客をするように厳しい教育を繰り返していました。これは、マネジメントの要素が強い運営方法と言えます。
別のガソリンスタンドで店長を務めるB氏は、重点的に販売する商品を決めるなど方針を定め、そのために、各スタッフはどのように取り組もうと考えているのか、常に話を聞き、原則として各人に取り組みを任せてモチベーションを高めていました。これは、リーダーシップの要素が強い運営方法と言えます。
組織の活性化を図るには、マネジメントもリーダーシップも必要ですが、A氏のように管理監督を中心とした活動を重視する場合、今回の記事でいうところのマネジメントはできていますが、リーダーシップは発揮されていないケースが多い印象があります。
これに対して、B氏のように方向性を定め、スタッフの自主性を中心とした活動を重視する場合、今回の記事でいうところのマネジメントもリーダーシップも発揮されているケースが多い印象があります。
そして、A氏よりもB氏のガソリンスタンドの方が、業績は好調であり、人材の定着率も高い傾向がありました。では、A氏のようにリーダーがマネジメント中心に活動してしまうとなぜ、業績や定着率が良くないのでしょうか。これは以下に示す心理効果で説明が可能です。
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