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持続化補助金に採択された整体院の事例に見る計画書の書き方

 同院は関東圏内に立地し、院長1名で事業を展開をする整体院です。業績拡大のために、チラシの作成・ポスティングとweb広告を実施することにしましたが、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達しようと計画書を作成し、申請したところ、無事採択されました。

 そこで、同院が作成した計画書をもとに、今回の記事から6回に分けて、採択を引き寄せる計画書の書き方を見ていきます。1回目の当記事では<経営計画>「1.企業概要」に何をどのように記載したのかをご紹介していきます。

1.持続化補助金に採択された整体院の事例に見る計画書の書き方【企業概要編】

持続化補助金に採択された整体院の事例に見る計画書の書き方【企業概要編】①見出しを設ける

 当欄に限りませんが、文章だけの説明を読んでいると集中力を欠きがちで、内容の理解が進まないリスクが発生します。そこで、見出しを設けることによって、内容がグルーピングされ、何がどこに記載されているのかが分かりやすくなりますが、同院は、当欄に【基礎情報】【立地】【経営状況】といった内容の見出しを設けました。

 このように見出しを効果的に用いることは、自身の考えもまとまりやすく、読み手に伝わりやすくなることが期待でき、同院が採択を引き寄せたポイントと言えるでしょう。

持続化補助金に採択された整体院の事例に見る計画書の書き方【企業概要編】②ビジュアルに訴求する

 上述した見出しの活用は、文章だけの説明で発生するリスクを低減することが期待できますが、このような目的を果たすためには、図表を用いることも効果的と言えます。これは、ビジュアルに訴求することになり、リアリティが向上し、感覚的に理解が進むと言えます。

 同院は、院長の写真、同院外観の写真、同院の立地場所が分かる地図を盛り込みました。特に院長の写真を盛り込んだことで、顔の見える計画書となり、俄然リアリティが向上しました。

 また、地図は同院が立地する市の地図で同院の場所を示しただけでなく、その市が県内のどこに立地するのかが分かるような県の地図も盛り込んで、当地の土地勘がない方が読んでも理解が進むように配慮しました。

持続化補助金に採択された整体院の事例に見る計画書の書き方【企業概要編】③数値で経営状況を説明する

 補助金には申請時のルールブックの役割を果たす「公募要領」があります。その中には、どのような観点から審査がなされるのかという「審査の観点」が盛り込まれており、計画書の審査に関しては「書面審査」という欄に、審査項目が列挙されています。

 その中に「自社の経営状況分析の妥当性」という項目があり「自社の経営状況を適切に把握し、自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか」という記載があります。この「自社の経営状況を適切に把握」という点ですが、何をもって「適切」に把握していると言えるのか、悩ましい部分です。

 これに対するひとつの解答が、持続化補助金のホームページで公開されている7つの計画書記載例です。これら7つの記載例における<経営計画>「1.企業概要」では、自社の経営状況を数値で説明しており、このような内容は、適切に現状を把握していると捉えられている向きがあります。

 また、自社の現状を数値で把握することは、数値が恣意的に操作されたものでない限り、客観的な事実を示しており、これに基づいて戦略を構築することは、望ましい結果に結び付きやすいと言えるでしょう。

 同院は、売上総額の大きい商品・サービス、利益総額の大きい商品・サービス、それぞれベスト5を挙げ、金額とともに示して、自院の経営状況を説明しました。

 今回の記事では、持続化補助金に採択された整体院の計画書をもとに<経営計画>「1.企業概要」において、採択を引き寄せたポイントとして、①見出しを設ける、②ビジュアルに訴求する、③数値で経営状況を説明する、を述べました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

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