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持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方④

 前回の記事まで3回にわたり、小規模事業者持続化補助金に採択された眼鏡店を事例として採り上げ、<経営計画>「1.企業概要」「2.顧客ニーズと市場の動向」「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方を見てきましたが、これらの内容は基本的に「過去や現在の状況」になります。

 そして、これに続く「4.経営方針・目標と今後のプラン」は、今後どうしていくのかといった内容を記載することになります。今回の記事では、当補助金に採択された眼鏡店は当欄にどのような内容をどのように記載し、採択となったのか、そのポイントを見ていきます。

1. 持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】編

持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】のポイント(1)内容を切り分ける

 当欄のタイトルは「経営方針・目標と今後のプラン」ですが、これらをまとめて記載しようとすると、内容が混在したり冗長になったりして、伝えたいことが伝わりにくくなるリスクが高まってしまいます。また、記載した内容が求められているものから外れやすくなってしまうリスクもあります。

 同店は当欄に【経営方針】【目標】【今後のプラン】と3つの見出しを設けましたが、これにより「経営方針」「目標」「今後のプラン」それぞれを別々に書くことになりますので、上記のリスクを低減させることが可能になります。このような対応は、同店が採択を引き寄せたポイントと考えられます。

持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】のポイント(2)測定できる目標を示す

 同店は【目標】として、1年後と5年後の売上高・利益目標を記載しました。当然、これらの目標は数値で示されますが、数値目標は達成率が測定できます。それは「顧客満足度の向上」「地域への影響力の拡大」などといった数値で示すことのできない目標は、達成したかどうかが不明であることも意味します。

 目標は達成するために設定しますので、達成率を測定する必要があります。測定の結果が未達成であれば、達成するための戦略を検討する必要がありますが、その際に達成率10%と95%では、戦略が当然異なります。よって、測定できる目標を設定することには妥当性があり、それを行った同店が採択を引き寄せたポイントと考えられます。

持続化補助金に採択された眼鏡店の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】のポイント(3)中長期プランを記載する

 小規模事業者は、経営者も現場で作業に当たるケースが多いわけですが、その結果、経営者が中長期的な視点を失い、目先の仕事や利益に振り回されてしまう場合が散見されます。

 中長期的な視点で事業を考え、戦略を構築するのは、社内の誰がやるべきかと言うと、経営者でなければ困難なわけで、その経営者が短期的な視点に陥ってしまうことは、事業の先行きが怪しくなるリスクを高めてしまいます。

 同店は【今後のプラン】として5年間のプランを記載し、中長期的な戦略を明確にしていました。この「5年」という設定は、前述した5年後の目標を達成することも意識しており、記載内容の整合性がとれていた点も同店が採択を引き寄せたポイントと考えられます。

 今回の記事では、採択を引き寄せる<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方として、(1)内容を切り分ける、(2)測定できる目標を示す、(3)中長期プランを記載する、を挙げました。次回は<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方を見ていきます。

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