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地学:地形:空撮で解説する上田盆地の地形(長野県上田市)

千曲川にそって並行に段丘が重なって見られるが、単なる河岸段丘ではないのが上田盆地の面白いところ。

上田盆地DJI_0506e

染屋面を作る断崖(青線)は実は断層で、上田盆地を形作るベースとなっている。低位にある上田原面は断層に挟まれた地溝で、水が溜まり湖ができた。上田原面は湖底に堆積した地層から成り立っている。
上田原面を千曲川が侵食し黄色線の段丘崖を作ったが、そこに上流から泥流が流れ込んで河谷の低地部分をを埋めたため高低差は小さくなっている。
上田城は約1万年前に上流から流れ下ってきて堆積した泥流の上に位置している(上田城面)。上田城面を千曲川が侵食して赤線の断崖が作られた。しなの鉄道(元信越本線)・上田駅はさらに低位面に位置している。
参考文献:上田市誌編さん委員会『上田市誌 自然編(1)上田の地質と土壌』

ちなみに、写真の染屋面の水田に見える円弧は、国道18号の上田バイパス二期工事の道路予定地である。

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