劇場版アニメ『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』×高速道路サービスエリアのコラボレーション企画（その２）
※この記事には『青春ブタ野郎』シリーズを知っていることを前提とした内容が含まれます。また、劇場版アニメ『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』のネタバレも含まれます。
まずは双葉／梓川／牧之原♪
なぜかハマってしまった『青春ブタ野郎』シリーズ。
登場人物の名字が高速道路のサービスエリアから採られているということもあって少しづつ「聖地巡礼」のサービスエリアめぐりをしていたのだが、今回劇場版アニメ『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の公開に合わせて高速道路サービスエリアのコラボレーション企画が開催中ということで、対象のサービスエリアを集中的にまわってみた。
コラボ企画が開催中の対象サービスエリアは、梓川SA、桜島SA、古賀SA、双葉SA、豊浜SA、牧之原SAで、それぞれ上下線に分かれているので、×２で、全国で12ヶ所ある。
このうち、梓川SA（上・下）、双葉SA（上・下）、牧之原SA（上・下）の６つはNEXCO中日本管内にあり、東京から比較的行きやすい。それに、この６つのサービスエリアだけにはキャラクターをデザインした［限定ハイウェイスタンプ］が置いてある。まずはこの６ヶ所を制覇して、［限定ハイウェイスタンプ］をコンプリートできた。
というのが、今回の記事の内容。
どうして高速道路のサービスエリアとコラボ企画をしているのか、『青春ブタ野郎』シリーズを知らない人向けに書いた解説はこちら。
各サービスエリアと登場人物の対照表もあります。
（１）サービスエリアにキャラがいる♪
サービスエリアにキャラクターののぼりが掲出されていて、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の劇場公開を盛り上げている。
普通に『青ブタ』の「聖地」としてサービスエリアめぐりをしても楽しいけれど、こうしたアイコンがあると全然違う。
双葉理央
まず立ち寄ったのが中央自動車道の双葉SA。
左が下り線の双葉で、右が上り線の双葉。上り線は建物の改装工事中（2023年12月時点）で、レストランは閉鎖されていて、お土産物売り場も仮設のような雰囲気だった。
双葉SAは下り線エリアと上り線エリアが隣接していて、階段を通じて行き来することができる構造になっている。
というわけで
双葉「それで、どっちにするか決まったの？」
咲太「こっち（下り線）の双葉も、あっち（上り線）の双葉も、どっちも双葉だよ」
双葉「こざかしい答えだね」
咲太「こざかしいもなにも、両方行き来できるんだろ？双葉サービスエリアは」
という妄想が捗るのであった。双葉SAの構造は『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』となんか通じるものがある。原作者の鴨志田一がそこまで見越していたのかはわからないけれども。
梓川咲太と花楓
梓川SAは長野自動車道にあるので、中央自動車道の双葉SA（下り線）から岡谷JCTでの分岐はあるが、行くのは簡単だ。距離も100km程しか離れていない。今回のサービスエリアめぐりでも、双葉SAを訪れた後に、そのまま梓川SAに向かった。
とは言え、梓川SAに着いた時はもう日が傾いていてまわりも薄暗くなっていた。ガラス越しにエントランスに咲太と花楓が見えた時は嬉しかったな。これは下り線。
上り線に着いた時にはすっかり暗くなっていたけど、こちらも同じようにエントランスで咲太と花楓が出迎えてくれていた。建物の造りが、上下線で同じようだ。
牧之原翔子（牧之原さんと翔子さん）
東名高速道路にある牧之原SAには、双葉SAと梓川SAを訪問した日とは別の日に訪れた。
前々作の『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のメインヒロインだった牧之原翔子のサービスエリアだけあって、「聖地感」が漂っている。上り線、下り線ともに『ゆめみる』の時の翔子さんのパネルが残っているので、大学生翔子さんと中学生牧之原さん（翔子ちゃん）を同一エリア内で観測することができる。
こちらは下り線。
続いて上り線。
『ゆめみる』の劇場上映は終わっているので、律儀に、NEXCO中日本のキャラクター「みちまるくん」で「大ヒット上映中」の文字を隠している。手を加えずに原形のまま残しておいてほしいとも思うけれども、逆に、ちゃんとメンテナンスされていることがわかる。「もう終わっているのに、上映中というのはおかしいですよね」という会話が関係者内であったはずで、その時に撤去してしまおうと思えば撤去できたのを、「上映中」という文字を隠してしまえばそのまま展示できるという判断をしてくれた人がいるということだ。
やっぱり牧之原SAは『青春ブタ野郎』シリーズを通しての聖地だな。『ランドセルガール』の最後で沖縄へ行くことになり、大学生編では登場の機会も減るだろうけれども、翔子さんにはずっと牧之原SAにいてほしいと思う。
（２）『青ブタ』限定ハイウェイスタンプ♪
今回、コラボ企画に合わせてサービスエリアめぐりをしてみようと思った一番の動機は、この『青ブタ』限定ハイウェイスタンプ。色紙を用意して全６個を一枚にまとめることができたらいい記念になるなと思って始めたけど、実際コンプしてみると想像以上に良すぎる。
ちなみに高速道路のサービスエリアに設置してあるハイウェイスタンプには、下り線は青で、上り線は赤というルールが決めてあって、『青ブタ』の限定ハイウェイスタンプもそのルールに従っている。
こちらは牧之原SA・上り線の牧之原さん（中学生翔子さん）の限定ハイウェイスタンプ。
サービスエリアには、特にコラボ企画の期間中でなくても、旅行の記念に押せるハイウェイスタンプが置いてある。通常のハイウェイスタンプと『青ブタ』限定ハイウェイスタンプを並べて押すこともできる。
２人の双葉を同時に観測。ハイウェイスタンプなら、こういうこともできたりする。
ほんと良さしかない限定ハイウェイスタンプなんだけど、コラボ企画でリアルのスタンプというのは近年珍しいように思う。2021年に中部横断道の静岡～山梨が全通した時に開催された『ゆるキャン△』とのコラボ企画では、スマートフォンのアプリを利用したデジタルスタンプラリーだった。
物理的なスタンプだと、置き場所を確保しないといけないし、置いたら置いたでインクとかの管理もしないといけない。用紙の配布も必要になる。今回は設置場所がサービスエリアに限られているので、コンシェルジュという人手はあるけれども、それでもコンシェルジュへの周知も含めて業務量が増えることになる。
そう考えると、６ヶ所にもリアルのスタンプを置いていただいたNEXCO中日本と、並々ならぬ熱意をもって折衝したであろう『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の宣伝担当者には感謝しかない。
（３）『青ブタ』グルメも堪能♪
サービスエリアのレストランやフードコートで指定されたメニューを注文するとオリジナルポストカードがもらえるというおまけに釣られたところはあったけど、どの料理もおいしかった。
桃源ポークのソテー（双葉SA・下り線）
双葉SAに着いた時は11時過ぎで、少し早めのお昼ご飯としていただくことにした。コラボ企画の対象メニューは各エリアで趣向を凝らして選んでいるようで、双葉SA・下り線は『青ブタ』にちなんでのポークソテーの直球勝負。こういうのは嬉しい。
ボリュームたっぷりで、肉質もジューシーで美味しかった。ゼリーにかかっているのは桃のソース。さすが桃源ブタ野郎だけはある。
店内も、広々として明るい雰囲気だった。高速道路のサービスエリアでの食事は、いつもはフードコートで簡単・速めで済ませてしまうことが多いけれど、急ぎの道中でもたまにはこうした場所で時間をかけて食事をするのも良いなと思った。
12月なのでサンタクロースのデコレーションも飾られてる。
とうじ蕎麦 青ブタスペシャル（梓川SA・上り線）
今回のコラボ企画の中で一番気合が入っているのが梓川SA・上り線のレストラン「RESTAURANT Azusagawa」かもしれない。メニューに「青ブタスペシャル」と書いてあるように、今回のために限定メニューをわざわざ用意したようだ。
注文するとき、ちょっと恥ずかしいけれどw
それでどのへんが「青ブタスペシャル」なのかと言うと、普通の「とうじ蕎麦」に、こちらも青ブタにちなんでブタ丼が付いている。しかも、添えてあるニンジンが楓の形になっていて、花楓／かえでをイメージさせてくれるというこだわりっぷり。
とうじ蕎麦というのも初めて食べたけど、とうじ籠という竹籠が付いていて、写真のようにせいろ蕎麦を入れて汁につけてしゃぶしゃぶのように湯がいて温めて、食べるというもの。作法は店員さんに聞いて教えてもらった。
蕎麦をすくって、湯がいて、器に盛って、食べる、その間に具がぐつぐつ煮えて暖まるという具合で、後から文章にすると煩わしい感じになってしまうが、なかなか楽しかった。
蕎麦を湯がくのに夢中で一緒に合わせる具と汁の配分を誤ったようで、具と汁が余ってしまった。どうしようかと悩んでいたら、メニューにせいろ蕎麦が追加注文できることが書いてあったので、頼んでみた。
だけどさんざん「とうじ蕎麦」をしたので、もう一々湯がくのは面倒になってしまって、一気に全部鍋に投入して煮込み蕎麦っぽくしてみた。
よくよく考えたら、とうじ蕎麦に「青ブタスペシャル」でブタ丼が追加になっているのに、さらにせいろ蕎麦を追加してしまったのだから、お腹いっぱいで苦しくなってしまった。
これは、ほんとのブタ野郎だな…。
まぐろの山盛り丼（牧之原SA・上り線）
コラボ企画の対象メニューは必ずしもブタに関係していなくてもよくて、牧之原SA・上り線はまぐろの山盛り丼だった。
牧之原SAは台地の上にあってまわりは茶畑ばかりだけど、実は位置的に焼津港に近く、それでまぐろ丼ということらしい。
美味しい料理を食べることができてお腹いっぱいになって満足しちゃったけど、一応、戦利品のポストカードはこちら。
梓川SAと双葉SAはそれぞれサービスエリア内で撮影していて、牧之原SAのは茶畑だけどこれもサービスエリア内で撮影しているのかな？だとしたら、アクスタがあれば再現できそう。
（４）桜島麻衣特別ナレーション♪書き起こし
毎正時に、麻衣さんの声（cv.瀬戸麻沙美）の特別ナレーションが各サービスエリアの館内放送で流れるというもの。
周辺の観光地や名産品の紹介があり、オリジナルポストカードプレゼントの対象メニューの宣伝があり、最後は交通安全啓発の言葉で締めくくるというパターンは決まっているようだ。上り線と下り線では、基本的な内容は同じで、オリジナルポストカードプレゼントの対象メニューのところだけを違えている。時間は１分程度だ。
麻衣さんの声で「安全運転でお願いします」と言われてしまうと、これはもう咲太でなくても「わかってます。麻衣さん」と応えてしまいそうだ。ファンにとってはそういう嬉しい企画になっている。
各エリアの桜島麻衣特別ナレーションの書き起こしは、以下の通り（梓川SA上り線と牧之原SA下り線は未収録）。
双葉SA・下り線
みなさんこんにちは、桜島麻衣です。ようこそ、双葉サービスエリアへ！双葉サービスエリアのハーブガーデンからはきれいな富士山を見ることができますよ。ぜひ富士山を探して、素敵な記念写真を撮ってくださいね。さて、ここで一つ私からお知らせがあります。今双葉サービスエリアでは『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』とのコラボレーション企画が開催中です。レストランにて［桃源ポークのソテー］を注文するとオリジナルポストカードがもらえますよ。数に限りがあるみたいですのでお気を付けください。以上、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』より、桜島麻衣でした。それではみなさん、この後も安全運転でお願いします。
双葉SA・上り線
みなさんこんにちは、桜島麻衣です。ようこそ、双葉サービスエリアへ！双葉サービスエリアのハーブガーデンからはきれいな富士山を見ることができますよ。ぜひ富士山を探して、素敵な記念写真を撮ってくださいね。さて、ここで一つ私からお知らせがあります。今双葉サービスエリアでは『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』とのコラボレーション企画が開催中です。フードコートにて［ほうとう］を注文するとオリジナルポストカードがもらえますよ。数に限りがあるみたいですのでお気を付けください。以上、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』より、桜島麻衣でした。それではみなさん、この後も安全運転でお願いします。
梓川SA・下り線
みなさんこんにちは、桜島麻衣です。梓川サービスエリアへようこそ！みなさんはもう松本城には行かれましたか？国宝にも指定されている全国的に有名な名所ですのでまだ行かれていない方はぜひ！また、長野県ではお蕎麦やりんご、馬刺しにおやき、わさびなども有名ですよ。ぜひ食べてみてくださいね。さて、ここで一つ私からお知らせがあります。今梓川サービスエリアでは『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』とのコラボレーション企画が開催中です。レストランにて［松本山賊御膳］を注文するとオリジナルポストカードがもらえますよ。数に限りがあるみたいですのでお気を付けください。以上、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』より、桜島麻衣でした。それではこの後も交通ルールを守って良い旅を！
牧之原SA・上り線
みなさんこんにちは、桜島麻衣です。ようこそ、牧之原サービスエリアへ！牧之原の名産と言えば牧之原茶はみなさんご存じかと思いますが、牧之原の名産はそれだけじゃないんですよ。みかんにいちご、メロンもあるんです。気になった方はぜひ見ていってくださいね。さて、ここで一つ私からお知らせがあります。今牧之原サービスエリアでは『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』とのコラボレーション企画が開催中です。フードコートにて［マグロの山盛り丼］を注文するとオリジナルポストカードがもらえますよ。数に限りがあるみたいですのでお気を付けください。以上、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』より、桜島麻衣でした。それではこの後も交通ルールを守って安全運転でお願いします。
麻衣さんのナレーションが流れるのは毎正時、つまり、チャンスは１時間に１回。これが簡単なようで意外と難しく、正時を狙って行ったのにサービスエリアの建物に入った時には３分過ぎてたとか、起こりがち。
サービスエリアには余裕をもって行って、ハイウェイスタンプ押して、食事して、00分になるのを待つのが良いだろう。
（同時にキャンペーン開催中のNEXCO西日本管内の６サービスエリア（桜島、古賀、豊浜・各上下線）は30分に１回の放送）
残りはNEXCO西日本管内の、桜島SA、古賀SA、豊浜SAの３エリアだけど、どうしようかな？遠いのと、スタンプがないのでいまいち盛り上がらないのが正直なところ。でも麻衣さんいるしな（悩）
九州まで行くのなら、『おでかけシスター』でキーとなった広川SA（広川卯月）にも寄っておきたいし、大学生編でキーとなってくる霧島SA（霧島透子）も押さえておきたいって思うし。旅程が膨らむとお金も時間もかかる。ま、広川SAは古賀SAと桜島SAの途中で立ち寄ればいいだけだけど。
… とか考えだすときりがない。
さて、どうしよう。
開催期間：2023年11月17日（金）～ 2024年1月31日（水）
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