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『青春ブタ野郎』シリーズ×高速道路サービスエリア巡回 (高校生編)

※この記事には『青春ブタ野郎』シリーズを知っていることを前提とした内容が含まれます。また、劇場アニメ『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』のネタバレも含まれます。


鴨志田一のライトノベル(KADOKAWA電撃文庫)でテレビや劇場アニメ化もされている『青春ブタ野郎』シリーズ。その主要な登場人物の名字は高速道路のサービスエリア(SA)の名称から名付けられている。主人公・梓川咲太とその妹の梓川花楓/かえでは長野自動車道・梓川SA(長野県安曇野市)から、ヒロインの桜島麻衣は九州自動車道・桜島SA(鹿児島県鹿児島市)から、という具合。
今年(2023年)劇場アニメ『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の公開に合わせて、梓川咲太、梓川花楓、桜島麻衣、双葉理央、古賀朋絵、牧之原翔子、豊浜のどかの7名は各サービスエリアでのコラボ企画が展開されて、それに合わせてサービスエリアめぐりをしているけれど、それ以外の登場人物についてもそれぞれの「聖地」としてサービスエリアを回っているので、それについてはこの記事にまとめて記そうと思う。

国見佑真

東北自動車道・国見SA
咲太の2人(のちに3人)しかいない友人の一人で、イケメンキャラ。上里と付き合っているが、双葉のためなら真夜中でも自転車飛ばして駆け付ける。

上里沙希

関越自動車道・上里SA
国見の彼女。「空気を読む側」の人間で、国見が咲太と友達付き合いしていることが気に入らない。咲太とは少しずつ打ち解けてきている(?)ところもあって、原作の『ゆめみる』では良いところも見せていたのだけど、劇場アニメ『ランドセルガール』では「咲太を睨みつけ」シーンは健在だった。教室のシーンで咲太の斜め後ろに映り込んでいたり、セリフはなかったけど存在感は半端なかった。

前沢陽介

東北自動車道・前沢SA
他の学校に彼女がいるのに古賀にも手を付けようとしてそれが古賀の思春期症候群の原因になるわ、古賀と咲太が偽装カップルを演じているときに嫌がらせで「ヤリまくってる」と噂を流すわ、国見に「ああはなりたくないな」と言われるわ、とにかく『青ブタ』シリーズ一番の悪役。
なお、バスケは峰が原高校で一番上手いらしい。

米山奈々

北陸自動車道・米山SA
プチデビル騒動があった後で古賀と仲良くなった米山さん。主人公・咲太の友達の古賀の友達という、主人公からの関係性という意味ではちょっと遠い役だが、米山さんの笑顔を見ると古賀の学校生活がうまくいっていることが確認できてホッとする。『ランドセルガール』でも古賀と仲良くしているシーンが見られてよかった。このワンシーンだけだったけど、上里級に存在感のあるキャラクター。
行ったことがあるのは2015年なので、あらためて行っておかないとな。

2015年撮影

花輪涼子

東北自動車道・花輪SA
麻衣さんが芸能活動を再開した後の新しい事務所のマネージャーさん。劇中では麻衣さんが「涼子さん」と呼んでいるので、あまり名字を意識することはないけれど。
「デートは15分だけですよ。あと彼氏さんに元気もらっておいてください」はよかった。あと、「ちょっと涼子さん…余計なこと言わないでください」と慌てる麻衣さんはかわいかった。
『ゆめみる』でも12月24日の「現在」に戻った咲太を「番組のスタッフ」だと偽って局に連れていくのは、ナイスアシスト。セリフは少ないながらも、金沢のシーンに続いて、「今度こそ仲直りしてくださいね」は印象に残った。

原作の『青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない』を読んだら
「TV局内に彼氏を連れ込んだなんてスキャンダルはごめんですからね」(p.168)
というセリフがあり、そうしたリスクを冒してまで咲太と麻衣さんを会わせてくれた涼子さんは、ナイスアシストどころではない重要な役回りだ。一連の古賀、豊浜、涼子さんは誰か一人欠けても咲太は麻衣さんを守れなかったことになるわけで、全員に感謝しかない。

でもさ、『ランドセルガール』で麻衣さんが一日早く山梨のロケ先から帰って来て咲太の家にお泊りをして、その後、涼子さんの運転する車で寝ていくからって言っていたけど、涼子さんも一旦東京に戻って来ているってことだよね。麻衣さん(の彼氏さん)の都合に振り回されすぎじゃない?マネージャーの仕事もつらいな。
原作を読むと、子供の頃に名字を理由にいじめられたり、金沢まで婚約者の親に挨拶に行くところまで行っていたのに別れたり、かなり悲惨なキャラ設定をされていて、作者ひどいと思う。

友部美和子

常磐自動車道・友部SA
スクールカウンセラーの友部さん(友部先生)として、『おでかけシスター』では花楓の進路についていろいろアドバイスする重要な役回りを果たしていた。咲太と一緒に花楓の進学先の学校説明会にも行っている。
『ランドセルガール』でも冒頭、花楓のことだけじゃなく、咲太のこともサポートしてくれてよかった。これ以上親に心配をかけることができない-ある意味親に頼ることができない-咲太にとって、頼ることができる大人として貴重な存在。

広川卯月

九州自動車道・広川SA

売り出し中のアイドルグループ・スイートバレットのリーダー、呼び名は「づっきー」。ライブ中に「パンツ履いてない」発言が飛び出して、咲太にパンツ履いてないアイドルとして認知されることになった。
『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』では、花楓の進路選択に影響するキーパーソンとなった。


高速道路での移動が夜になるので、どうしてもサービスエリアに立ち寄るのも夜になって、夜景が多くなってしまった。青ブタをきっかけに昼間に再訪問してもいいかな。
青ブタの高校生編だと、あとは南条SA、香芝SA、鹿野SAあたりがまだ行けていないな。豊浜と広川以外のスイートバレットのメンバーまで広げると大変だから、そのあたりはおいおいということにしておこう。


【更新履歴】
2024.01.21 広川卯月(広川SA)を追記


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