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線が躍動している~五島美術館「古今和歌集を愛でる」
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大型連休中はちょいと都心から離れた美術館へ。二子玉川にある五島美術館に訪れた。でもここもそこそこ混んでいたけれど。
ここが所蔵する書の作品は実に名品揃いなのだ。
まず出迎えてくれたのがこちら。
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線は全体的に細めでところどころ太い箇所がアクセント。うねりも乏しいがそれが故に上品でまとまった印象を与えてくれる。このまとまり加減がとても好きなのである。
そして自分が一番好きなのが、三蹟の一人である藤原行成だ。
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先の貫之書とは違い、線のうねりが目を引く。しかし、そのうねりもリズミカルで小気味いい。肥痩もちょうどよくバランスの妙が冴えているのだ。
三蹟の中でも行成が一番分かりやすい、味わいやすいのではなかろうか。自分はまだ不勉強ゆえ、藤原佐理はまだまだ味わうことができないでいるくらい。
そして、いままであまり目にとめていなかったが、こちらの筆者の作品も素晴らしかった。
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これも一言で言ってしまえばバランスの妙なのだが、何より文字が躍動しているようだ。楽譜のようにも思えてくる。
この展覧会の会期は連休中で終わりになってしまうが、ここは茶器も素晴らしい。秋に開催されるようなのでそれも欠かさずに訪れよう。
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