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有言だけする不実行マンになりそう

不言実行は、かっこいいです。私も多くを語らず、コツコツと物事を続けられる人間になりたいです。
ただ、私は人より少し飽き性な傾向にあり、加えてダブルタスクが苦手です。そのため、途中で違うことに気をとられ、目標達成まで続けられないということがよくあります。スマートフォンであらゆる娯楽にすぐアクセスできるようになった最近、その傾向がより強まっている気がします。

このままではだめだと思い、数年ほど前から始めたことがあります。それが「目標をなるべく周りに宣言すること」です。
ふと宅地建物取引士という資格を取ろうと目標を立てたことがあります。必要とされる勉強時間はおよそ5~600時間程とされており、これまでの私では到底クリアできなかっただろう数字です。しかし、このとき私はこの目標を心に誓うやいなや両親と当時の友人らに「必ず今年合格する」と言いふらしました。
その結果……私は勉強習慣が身につき(試験日前日までだけですが)、500時間以上の勉強時間を確保することができました。そして、高得点で合格することができたのです。

しかし最近、この成功体験によって、私がよくない方向に向かってしまっている気がします。どういことかと言いますと、むやみやたらに目標を宣言するようになりました。それだけならまだしも、「宣言したことを実行できない」ことに慣れてきてしまったのです。先日も資格試験に申し込み、◯月までに合格する!と言い回っていたのですが、結局全く勉強できないまま当日を迎えてしまいました。

「有言」はカフェインです。慣れてくると、効かなくなってきて、しんどいとき体に鞭を打てなくなります。
だから適度に、ここぞというときだけ使うべきなのです。
カフェイン無しでは頑張れない、という体にならないように。

しかも「有言」は、周りからの自分へ信頼をbetして、心を奮い立たせる行為です。だから、「実行」できないと、betした信頼も回収され、失ってしまいます。先日、私は懲りもせずに目標を友人に話していました。すると彼から一言。
「またできないんじゃないの?(笑)」

冗談っぽく言ってくれましたが、ずしりときました。これまで目標を達成できずとも、打席に立つことが重要だ、とにかく試行回数が大事なんだ、と自分に言い聞かせてきました。そして、やたらにいろんな大会にエントリーしたり、試験に申し込んだりして、その度に周りの人に言いふらしてしまっていました。

しかし、その友人の一言のおかげで「有言」については、数打ちゃいいってことではないのだと気づくことができました。
オオカミ少年になりたくはありません。これからは適度に目標を宣言すると、ここに誓います!!
……また言ってしまいました。


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