Wのベルト/今、開封の時
Ver.20th DXダブルドライバー
今回は仮面ライダージオウの放送中に装い新たに再版された「Ver.20th DXダブルドライバー」を開封していく。
発売日のラインナップを見るに恐らく平成ジェネレーションズ FOREVERを記念しての商品だろうか。再販に合わせてパッケージがリニューアルされ、前ベロを活かしたダイナミックなレイアウトになっている。
今回はAmazonで買ったが、寄り道ついでに入ったおもちゃ屋の仮面ライダーコーナーに普通に置いてあって驚いた。店頭でこんなドアップのダブルなんて見た日には買う他ないよな…今更いつのおもちゃを買ってるんだコイツは
ダブル放送当時品には武器とセットであったメタル/トリガーメモリがこの20thには付属するということで、この箱ひとつで亜種含む9フォームに変身可能。
ちょうど先月末、このような呻きをnoteに載せていた。今思えば他に何か買うべきモノがあったような…いやしかし、いつか買おうと常に内にあった選択肢を一つ潰すことができると考えれば全然アリな買い物だ。
そもそも15年前のベルトに公式再販がかかっている時点で奇跡の代物なので、逆にこれ以上買うのを先延ばしにしていたら一生手に入らない可能性さえある。自分を無理やり納得させながら開封していこう。
開封直後の状態。セット内容こそシンプルながら小物の多さでボリューム感がしっかりあり、あれこれと梱包材を外す作業の多さから玩具に出会う高揚感が増している。
このレイアウト自体はダブル放送当時品とほぼ変わっていないようで、メタル/トリガーメモリはソウルサイド3本の裏に隠されている。
まずは基礎となる「ダブルドライバー」
メタリックレッドとシルバーのギラついた配色にベルトとして原点回帰していくイメージを感じつつ、近代に寄せた機械的なシルエットは今でも存在感を放っている。
そしてメインアイテムの「ガイアメモリ」
か、かっけぇ~~~!!!これだよこれ!!!
USBメモリをモチーフにして内部に地球の記憶を宿す…こんなシンプルでバッチリ決まったアイテムがあろうか?と美しいデザインにひたすら見惚れてしまう。内包した記憶に沿ったデザインでメモリのイニシャルが前面に記されていて、こちらも由来を確かに感じさせながら視認性を損なわないギリギリの比率でデザインされているのがなんとも見事だ。
雑にドサッと置いただけなのにとにかく絵面の仕上がり方が凄まじい。それほどに単体でビジュアルが完結しており、ただ手元にあるだけで強烈な存在感を放つ。もちろん本編同様起動スイッチを押すことでメモリ名の読み上げ+端子部の発光を楽しめる。
個体差かは不明だがサイクロンとトリガーの光量が異様に強い。非常用照明
いよいよ変身。ドライバーに2本のガイアメモリを装填してパーツを展開。ドライバーの赤い部分が傾いて”W”を描き、下部のクリアパーツがガイアメモリ2本の発光を交差させて鮮やかなグラデーションを作る。
変身後はマキシマムスロットにメモリを装填して必殺技のマキシマムドライブを発動。メモリごとに固有の音声があるので、なりきり遊びの妄想も捗る。
唯一トリガーメモリのみ武器連動の兼ね合いで空振りのような音で終わってしまうのが残念だが、これは放送当時玩具を追いかけられなかった己の失念と受け止めるしかない。放送後に中古すら逃したらもう金輪際出会えない方がむしろデフォルトであると現状を忘れずに行こう。
メモリが最初から6本あるということでそのまま一気にヒートメタル、ルナトリガーへの変身も楽しめる。本体そのものは形を変えず、メモリの色替えによってドライバーに異なる差し色が与えられるギミックの妙が特にお気に入りだ。
あまりにも見慣れていることだが、単体ではただのデザインロゴに見えてしまうメモリのイニシャルがドライバーに入ることで角度が揃って明確にアルファベットとして視認できるようになる仕組みも印象深い。
もちろんメモリ相性を無視してのハーフチェンジも可能。ソウルサイドのイントロ3パターン×ボディサイドのアウトロ3パターンで9パターンのメロディを聴くことができるワケだが…バラバラなテイストのサウンドがどの組み合わせでも絶妙に噛み合っていくのは、手元で遊び込むほど不思議な体験に感じる。
つまるところ、この「15年前から現代にまで一切の衰えを見せない俯瞰での完成度」がこの玩具の最大の魅力であると言えるだろう。
画面の中だけのモノだと思い込んでいたあのベルトが時を超えて確かに手の中にある感動もあり、あのころからずっと心の奥につっかえていた何かがようやく取れたような解放感もあり。深い感慨に浸りつつ、なりきり遊びを満喫していこう。
しかしそろそろ新しい仮面ライダーが始まろうというのに今更………
………まあ楽しいからヨシ!
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