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ピーズラボ ジャングルジャングル6 『尋問』 12/12・ゲスト高田淳 ネタバレ感想

<Privatter 2021-12-13 19:23:01 からの転記>

公演情報

ピーズラボ『ジャングルジャングル6』
2021年12/8(水)~13(月)@コフレリオ新宿シアター
戯曲と即興のハイブリッド演劇『尋問』(約40分)
作/西田シャトナー 出演/平野勲人 林剛史 +日替わりゲスト

※『尋問』主人公「6号」役(日替わりゲスト)について
■ルール1
6号には脚本が渡されません。即興で演じてもらいます。ここがどこなのか、どんな組織なのか、6号はなぜ尋問されているのか、詳細は最後まで謎に包まれています。
■ルール2
6号を演じる俳優は出演前に、この作品の感想を一切耳にいれないように、注意して過ごしてください。
■ルール3
6号を演じられるのは、生涯に一度だけです。観劇、または視聴した場合は出演権がなくなります。


ネタバレなしで投稿したのがこちら。






以下、ネタバレ含↓



大まかに3人で6号と観客に対して物語世界の説明と導入→9号とサシ→2号とサシ→3人で議論の順。

椅子に座ったまま鎖で縛り付けられる6号。
そこから、脚を投げ出して大の字に伸ばしたーーー!おみ足長いーーー!ビジュアルで殴ってくるーーー!

初期状態は「俺じゃない」しか言えないということを知らされる6号。ひたすらに色んなパターンの「俺じゃない」を展開。
渋っ!カッコ良!の中で、高音パターンと耳元囁きパターン(被害者であり加害者の2号)盛り込んでくるの、ズルかろう。
分かってやってやがるッッッ!

手先が器用だから…ってのは、ずんさん(中の人)の反映だろうけど、そこから貝殻磨いてネックレス作る、に持っていけるのなんで…。
どう見てもマフィアとかの抗争の世界観なのに、口から出るのはイマジナリー娘と海辺の街で穏やかに暮らす世界線…。

「仮にこれが夢だとして、お前は起きるのか?起きた後の世界が今より良いとは限らないぞ」
と尋問する9号に、
「今のまま寝惚けているより、いいさ」
ってアドリブで出てくるセリフじゃない~~~!痺れる~~~!
楽屋で配信見てた野口さんも、同じことアフタートークで触れた~~~!役者同士の羨望と嫉妬のやつ~~~!

2号からの「記憶を失っても忘れない、お前の信念は何だ?」の尋問に、
真っ当にカッコいいこと言うのもいいけど、ここは面白フレーズのほうが掴めるぞ!って計算してくるのズルい。
しかもその計算をして『花より団子』なのが上手すぎ。
返す2号が気を遣って「それは、マンガとかドラマ的なあれか?」って確認するの面白いし、一刀両断するのも面白い。
2号的にはその直後に、記憶を失う前は女遊びをしていた6号に言及するから、『男子』のほうに持っていきたかったのかな。
ずんさん(中の人)的には『花より甘味』くらいの気分で言ってるはず。この甘党め!!!(笑)

自分から照明に当たる角度狙いに行って、客観性が有りすぎるんだよ、コノヤロウ!

ここから誰がどのように脱出して生き延びるのか。3人の立場がどんどん遷移していくのに、全く脱落しないずんさん。
むしろ、イマジナリー娘を思って、6号が泣いた~~~!

最終的には、2人と手を組み、3人で脱出するルートを選んで暗転。
これも野口さんがベタ誉めしてたけど、3人の立位置とポーズが見事にハマってて美しいんだわ。

アフタートークで言ってた、6号が自分自身を撃つパターン。
私も考えてたので、それな!!!でした。

アフタートークで泣いてたのを指摘され、「娘のことを思ったら、涙流せるんですよ。結構自在に。娘居ないけど(笑顔)」って言い放ったので、
「役者なんて信用出来ませんね!!!」って返されるのウケる(笑)


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