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小さな手を繋いで


私には5歳と3歳の息子がおり、週に3回は子供達の送り迎えをしている。
長男が3歳の頃から続けており、早いもので来年の4月には長男は小学生。
こうして3人で一緒に手を繋いでいくのもあと少しとなった。


2年前に長男と一緒に登園しはじめた頃は、疲れたら直ぐに抱っこと言い、何か見つけたら降ろして!と怒る。目に入るすべてのモノに興味を示し小さな坂があれば登り降り、クローバーが有れば四葉を探し出し、燕の巣が有れば必ず挨拶していく。蜂に怯えながらも、綺麗な花を見つけてはママにお土産と抜きに行く。犬の近くに寄ると吠えられるので遠くで手を振り「僕は犬が大好き!」と言う。
昨年から次男も加わり、更に騒がしくなった。弟が抱っこといえば兄も抱っこという。すぐ喧嘩するけど、すぐに仲直りする。保育園に着いたときには私はすでにヘトヘトだ。。。


大人なら5分の道を20分近くかけて歩き、暑い日も、寒い日も、雨の日も、台風の日も、急いでいる日も、仕事が休みの日も同じ道を歩き続けた。


最初の頃は電車の時間が迫るたびに、遅刻できないという焦りでイライラしながら、なぜちゃんと歩かないんだ!と怒鳴りながら手を引っ張り、長男は泣きながら登園して時もあった。


でも、いつの日か、こうして手を繋いで一緒に保育園に行くのも、あと何回あるのだろう?と思うと、自分が情けなくなり自分の気持ちを改めた。
30分前には家をでて、これに乗り遅れたらアウトの時間までは、子供達の登園時間に使うようにした。


一緒に燕の巣をみて、四葉のクローバーを探し出し、ケンカを始めたら怒らず見守り仲裁する。蜂が近づけば守り、怖かった犬には近寄り触れるようになった。あと、すれ違う人たちにも恥ずかしがらず「おはようございます」が言えるようになった。


来年の3月まであと何回、この小さな手を繋いで保育園に行けるだろうか。
楽しく時間はあっという間に終わる。いつまでも手を繋いでくれるわけでもないので、今は握ってくる手をギュッと握り返し、登園降園時間を全力で楽しむ事にしよう。


本日も登園完了!

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