挫折本
手に取って、読み始めたものの、なぜか読み進められなかった本ってないですか?
結構話題の本でも、合わないものは合わないんですよねぇ。
いや、作品否定とかではなく。ほんとに。「ほぉ、これは私の守備範囲外か」ってなるだけなんですけど。
今日は、そんな私の“挫折本”をいくつか紹介します。読み切ってないので感想は書けません。
なんのこっちゃ感をお楽しみください。
『常設展示室』原田マハ
原田マハさんの小説、読書好きの友達が「良い!」と言っていたので、まずは短編集からと手に取りました。1本目読み切って、2本目の途中で挫折したんだったかな。
基本私、海外ものに疎くてですね。洋画とかも登場人物の名前が覚えられないので、ほとんど見ないんです。小説も、海外作品で好んで読んだものは少なくて。
『常設展示室』は海外が舞台のお話で、カナカナの名前や場所がたくさん出てきます。たぶん、それでついていけなくなったんじゃないかと。…なんか言葉にするとアホ丸出しだ(笑)。
『かがみの孤城』辻村深月
辻村深月さんの小説で、一番はじめに手に取ったのは『傲慢と善良』でした。Kis-My-Ft2の藤ヶ谷さんが各所でおすすめするから、気になってしまって。これはもう、本当に面白かった。あの分厚さを3日で読み切っちゃうくらい(私的にはめちゃ早ペース)。『嚙みあわない会話と、ある過去について』も最悪の読後感(褒めてる)でハマりました。
満を持して、代表作『かがみの孤城』を読み始めたわけです。でも、なかなか進まず結局挫折。
たぶん、ファンタジー要素強いと苦手っぽいです。子供の頃にゲームや漫画を通らなかったからかなぁ。関係ないですかね?
『ムゲンのi』知念実希人
スタートは良かったんですよ。あんまり医療ものの小説は読んだことなかったんですけど、難しすぎず軽すぎず、適度な緊張感が新鮮で。
ただ、これも『かがみの孤城』と同じで、途中からファンタジー要素が強くなってきますよね。情景描写が丁寧で、すごく世界観を明確に伝えてくれる文章なんですが、私の想像力が追いつきませんでした。「今どういう状態?」ってなってっちゃう。
主人公が誰も救えてない段階で挫折しました。あのあと、一体どうなるんでしょうね(笑)。
『ののはな通信』三浦しをん
表紙に惹かれて手に取りました。半分くらいは読んだんですけどね、最後まで持ちませんでした。
手紙のやりとりで構成されているので、文章の切れ目が頻繁に入ります。「今日はここまでに読んで終わりにしよう」の区切りがつけやす過ぎて、一気に読み進めずに日を分けて細々読み進めてしまい、結果前の内容が薄れて話が分からんくなる、という悪循環でした。
しかしまあ、特定の友達に執着してしまう感情、痛いほど分かる。あれ、そんな感じのお話じゃなかったでしたっけ?
ある程度読んだのなら、最後まで読まないともったいなくない?と思ったあなた。
安心してください、借りてますよ。
身銭切ってませんから、図書館なら安心して挫折できます。
それに、守備範囲外だと思ったらサッと割り切るのも意外と大切かもしれません。本は無限、時間は有限。自分が「合うなぁ」って思った本に、時間使っていきましょ。