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報道番組やネットニュースがあなたから奪う3つの大切なもの

現代社会において、「ニュース」というものは様々な媒体から日々得られるものであります。

中には知っておいた方がいいニュースもありますが、芸能人の不祥事や未成年のSNS炎上、政治家の不適切な発言など、クソどうでもいいような内容が大半かと思います。

ロルフ・ドベリ著『News Diet』の中で言われている、このような「知ったところで何の得にもならないニュース」が我々にどんな影響をもたらしているのかを、本著をベースに紹介していきます。

集中力を奪う

仕事中のちょっとした息抜きとしてネットニュースなどをチェックすることがあるかと思います。

集中に関する本などではおなじみですが、この際に「切り替えコスト」というものが発生しています。一度逸れた注意を戻すのに10~20分ほど時間がかかってしまうというものです。

また、昨今のネットニュースは関連記事のリンクなども付きますから、シンプルに思いもよらない時間をニュースのチェックに使ってしまうこともあるでしょう。

世界を見る目に偏りが生じる

人間というのは良いことよりも悪いことにより反応する生き物です。これは行動経済学などよく使われる「損失回避バイアス」によるヒトの特徴です。

ハンス・ロスリング著『FACTFULNESS』の中でも言われていて、世界はより良い方向へ進んでいるのに、ほとんどの人が悪い方向尾へ進んでいると勘違いしている、という事実からもよく分かります。

これは、ネガティブな記事の方が注目されるということを理解しているメディアと、損失回避バイアスによる反応から生じている偏りだとされています。

健康に害を及ぼす

ニュースと健康に何の関係があるんだ!?と思われるかもしれませんが、ネガティブなニュースが慢性的なストレスに繋がるというアメリカ心理学会の調査があります。

また、アメリカの心理学者グレアム・デイビィ氏によって、ネガティブなテレビニュースは個人的な心配事を深刻化させることが証明されています。

これはニュースの内容が心配事となんの関連がなくても、悪影響は変わらないそうです。

慢性的なストレスが様々な疾患に繋がるのは周知の事実ですから、ニュースによるその影響は馬鹿に出来ないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょう、割と馬鹿に出来ない内容だったのではないでしょうか?

また、今回の記事ではニュースを中心としましたが、SNSでも同様の悪影響があると考えられています。

仕事柄、経済新聞やIT技術動向などをチェックしなければいけない人もいるかと思います。そんな方は是非、ニュースの取捨選択をして頂ければと。それでは。

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