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コロナはチャンスなのか?

1.進化は悲劇から始まる

今回のコロナウイルスは、多くの人の夢を奪った。彼は人の夢だけでなく、人そのもの、命までをも奪っていった。中には何十年と会社勤めで貯金をし、やっとの思いでお店をオープンするも、あっという間にその夢を奪われ、自らの命を絶ってしまった方々も既に存在する。

しかし世の中の「進化」は毎度のことのように「悲劇」から構築される。日本の急速な高度経済成長は第二次世界大戦がそれにあたる。また、国内労務環境の大幅な刷新は、電通社員の自死事件からだった。今回のコロナを人類の退化には決してせず、むしろ急速な進化に繋げていくべきタイミングであると考える。

2.自給自足スタイルの再燃

今後のコロナの見方として、自粛は1年続く可能性もあると言われているが、例えばその中で私なりに思うところがある。まずリモートワークでいつ首を切られるか分からず痺れを切らした労働者たちや、既にリストラされた労働者たち、またZ世代といわれる層が地方へ流れる。そして第一次産業である農業をスタートし「自給自足」スタイルを確立。そんなスタイルで生活する人が急速に増えるのではないだろうか?

高額家賃にも関わらず、もはや活気のない都心部には用がなくなり、地方で農業などを営み、自給自足で生きる。ITリテラシーの高い層も、農業で自給自足を行う者が出現、活発化し、結果的に急速な農業イノベーションが進むという考え方だ。今回の件でよくわかることは、やはり命を支えるのは、マスクを配るような政治家ではなく、生産者なのだ。

3.捨てて生む勇気

落ち込んでいる場合ではない。死にたいなんて考えている場合でもない。この100年に一度の悲劇的タイミングは、既存の形式にしがみつき「現状維持」をするために存在しているのではない。現状維持で何とかなる訳がないのだ。個も企業も、いかに今までの考え方を覆し、進化に向けた「思い切った」行動をとるのか。思い切り捨てて、思い切り生み出すのだ。そこにリソースを集中できたものが、これからの未来をつくるのだと思う。

ほとんどの店舗や企業はこの事態に混乱し、とりあえず企業存続のための人件費や家賃等、一時凌ぎ資金として、今回借り入れた金を全額費やしている。それでは単なる現状維持の為のブリッジ資金だ。このタイミングですべきは「捨てる為の資金投下」であって、そこで大幅なコスト削減をし、新たなる命の芽をふかせる為のネクストステップを踏むべきであるということを認識せねばならないだろう。そう、捨てるにも金がかかるのだ。

4.ゼロイチ発想

数多くの生命体の中で人類のみが持ち合わせる「クリエイティブシンキング」がまさに今試されるとき。ゼロからイチを生み出すということが、今まさに必要となるタイミングだ。イチ以降のステップはまたコロナ後に踏み直せばいい。とにかくまずは大きく捨て、そして小さなイチを生み直し、大きなチャンスを我々人類が掴み取るのだ。



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