車、時間の密度

今日、14年半連れ添った愛車・アルファードとさようならをし、新しい車・ベンツを我が家に迎えました。

旅行も受験も喜怒哀楽、ずっと何気なく一緒に過ごしてきた。
ディズニーも伊勢も湯村も、栗東生活も、福井生活も、今の暮らしも。悲しいことも、あったね。何より成人式、一緒に迎えられて本当によかった。振袖も鞄も指輪も、めっちゃ可愛かったよね、アルファードのおかげですごく乗りやすかったし楽に移動とかできたよ。
あ、そうそう!国道沿い、膳所駅の横を通るたびに、台風で琵琶湖線だけ止まったときに、パパとアルファードに乗って、無理やり学校連れてかれた、遅刻の許された優雅な朝をめっちゃ思い出してふふってなる笑
当時は本気で休みたかったけど、楽しかったし、今となってはすごくいい思い出です笑

お別れの日、すごく寂しくて、写真もたくさん撮った。隅々までちゃんと記録に残した。

でも、心配しなくても、一番色濃く残ってるのは写真よりもなによりも、ずっと乗り続けた記憶に、ちゃんと深く刻まれてる。14年半、物心ついた頃からの感覚は、ちょっとやそっとじゃ消えないから。これからもずっと、きっと一生消えないし、消さないから。

私は、人生もっとずっと何十年も先でも、同じ精度で1年1年を記憶していたいし、幼少期の数年の密度で、大人になってからの数年間を過ごしていきたい。
同じ数年でも、歳をとるにつれて人生全体におけるその時間が占める割合は少なくなるけど、それでもその数年が全てだった幼少期と同じ密度で数年を生きて、感じて、憶えていたい。


今日うちに来た新車も、十数年後、いつかはお別れするときが来る。
アルファードをずっと恋しがりながら、ベンツとの時間をなんとなく過ごしていたら、それは同じ密度で同じくらいの時間を過ごしたことにはならないし、お別れの時に、ああもっと愛しめれば、よかった、アルファードみたいに楽しんで過ごせばって、必ず後悔してしまうと思う。

だから、時々アルファードを思い出して、同じとこ通ったりしながらあああの時って思い出と一緒に懐かしんだりして、心の中にはアルファードともいながら、新しいベンツとの時間を楽しんで、色んなこと一緒に経験していけたらな、と思う。
大丈夫、1日目にして意外としっくりきてるし、初めて出会った時から借り物感もそんなになかった。やっぱこの子も、うちの子だ。

アルファード、今まで14年半、本当に本当にありがとう。楽しかったよ。一緒にいられて幸せでした。どこかでまた奇跡的にすれ違えたり、見かけたらいいな。ずっとずっと元気でね。一生忘れない。私の人生の大切な1パートナー、大切な思い出。

ベンツ、これからたくさん思い出作ろうね、よろしくね!