メッセージは常に目の前を流れている
先日買い物に行ったときに、お店でBUMP OF CHICKENの「銀河鉄道」という曲が流れてきた。
最初に耳に入ってきたときは何の曲かわからかった。だが、耳に入ってくるうちに「あれ?なんか昔聞いた覚えがある。なんなら口ずさんだこともある気がする」と高校生だった時の情景が心に広がっていくような感覚になった。
ただ、曲名がまったく思い出せない。目の前に広がる憧憬も果たして本当に合っているのかもわからないほどだった。
曲名をどうしても思い出せなかったので心に残っていたフレーズをそのままGoogleに打ち込んだところ、秒で曲名が出てきた。便利な世の中になったものだ。
そういえば高校生の通学時に私は聞きながら、時には口ずさみながら登下校していた思い出が蘇ってきた。
内容は、スピリチュアル的な何かが語りかけてきているんじゃないか?と思うほど不思議と今の自分に必要なことにフィットしている感覚があった。
時間の速さを電車に例え、動いても動かなくても自動的に流れていく時間の中で、使ってきたこと、これから使うこと、そこへの意識の仕方や大切さ。そんなことが歌われているように私は解釈した。
最初に聞いた高校生の時から十数年の時を経て久しぶりに聞いたところ、当時に感じていた「時間は大切に使わなければいけないなぁ」という感覚とは、今はまた違った解像度でこの歌と歌詞が染み入ってくる。
高校で聞いた私は時間を大切にしようと考えたはずだが、実践できたかで言えば280%できていない。保証する。
100歩譲って高校の時は、偏差値30くらいのところから一念発起して受験勉強にすべてのエフォートを突っ込み、国公立大への現役合格を勝ち取った。そこに関しては自分を褒めてもいい。
ただ、入学してからの私はとにかく時間を浪費して過ごしていた。
飲めないのに何故か毎日のように飲み会に参加していたり、家で夜中(もしくは朝)までダラダラとニコニコ動画を見まくっていた記憶しか出てこない。
なんだか当時は、1人でいるのが・孤独でいるのがすごく嫌だった記憶がある。家がとにかく嫌いだった。
そうだったこと、1人が嫌だったことに対して何が嫌だったかを考えれば、おそらく自分の楽しみや幸福を他者に委ねていたからだと今は思う。
「誰かが喜んでくれることが自分の喜び」と当時は考えていた節があったが、それは誰かに喜んでもらうことで自分の存在価値を高めたい、それでしか自分を認められなかったからだと今では思っている。
わかりやすく言えば「承認欲求が高すぎる状態」だった。
承認欲求や誰かの顔色を伺って生きることはなにかと都合が悪い。それは自分の人生を生きてるとは言い難い気持ちになる。
かと言って自分の時間を大切にしてやりたいことがあったわけでもないのだが、今こうして1人の時間にnoteを書いたり自己研鑽していることを考えればもったいない時間の使い方をしてしまった気分になる。
そう。
今になってめちゃくちゃ刺さるのだ、この歌詞が。
スラムダンクの三井寿よろしく、「なぜ俺はあんな時間を…」状態である。
自分があとで狂おしいほど欲しくなる、後悔したくなる生き方へのヒントは、いつでもどこにでも転がっているのだ。
それを私たちがキャッチできているかどうかでしかない。
残念ながら「時間を大切に使おう」は3秒後には忘れる。
だが、時間は待ってくれない。
「ごめん!今は使わないからあとに取っといて!」なんてことはできないのである。
であれば必然的に自分の時間の使い方に関しては、もっと真剣に考えなければならない。
その本気度をどう高めるか。それは「出来る限り具体的で本気で叶えたい夢の構築」だと考える。
ここ最近の学びの中で私は「自分の時間を持つこと」に執着するようになった。
見る人からすれば、一年前の私からは想像もできないもので、ある種病的とまで言われたのである。
本当に惜しい。黙っていても過ぎていってしまう時間の中で、あと10数年後に人生を振り返った時に自分が叶えられた、叶えられるかもしれなかった夢を後から追い求めるのは真っ平ごめんだからだ。
そうならないためのメッセージは常に目の前を流れているはずだ。
書籍の中で、仕事で出会う人の中で、そして今回のように聞いていた音楽の中で。
それをどうキャッチしてどう人生に活かすかは、紛れもない自分自身だ。
そのために自分の欲望に忘れないように、忠実に、嘘をつかずに生きていくことが大切だ。
最近私は上記のことを実践するために、毎朝日記を書いている。
(ちなみにこの方法を提唱してくださったのは、voicyなどで活躍する聖丁氏だ。)
そしてしつこいほどに「こうなりたいと思う姿」を書いている。毎日、毎日。
それだけやってようやく、塵ほどの大きさで自分の目標が心の中で輪郭を持ち始めた。
目の前に流れるメッセージが、私にどんな意味づけを持たせてくれるかが見えてきた。
そこまでいって、初めて冒頭の歌詞が今まで以上に自分の心に突き刺さってくる。
人は年をとるたび 始まりから離れていく
それは終わりに近づいているということだ。
まごまごしている時間は、ない。
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