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もはや学生に失礼だよ

よく新卒や若手社員を指して「いつまで学生気分でいるんだ!!」と言われているのを目にします。

私自身も何回も言われました。それはもう、何回も。

その言葉が本当に嫌いでした。学生気分でいるつもりは自分の中ではなかったし、どうやって直したらいいんだよそれ!と、場違いにも程がある勘違いをしていました。

だからその言葉が嫌いでした。
新卒や若手社員に対して「いつまで学生気分で…」という先輩がいれば「まぁまぁ。ちょっと前まで学生だったのにそんな簡単に抜けるものでもないでしょう。ちょっと落ち着きましょうよ」くらいの気持ちを気軽に持っていました。

最近気づきました。

当時私がいやと言うほど「学生気分が抜けていない」と怒鳴られ続けたのは、「これくらい口酸っぱく怒鳴りながら言わないといつまでも直らないから」だったのです。

現実は想像以上だった

今日Xでこんなポストを投稿させていただきました。

書いた通り、別にミスをしたから謝ってほしい。なんてことを思ったわけではありません。

ただ、その自覚を少しはしっかり持ってほしかった。ミスのあとに楽しそうにオフィスで談笑しているのを見て、どれくらいそちらについて当事者意識を持ってるのか気になったんです。

当事者意識と言ったって、別にお客様や上司の立場になれとかそんなに難しい話をしているわけではありません。

なんなら、その子本人の話です。別に難しい話でもなんでもなく、これが起因でこういうことになったから次回気をつけようね、という話をしたかったのと、めちゃくちゃ落ち込めというわけではないけどそのあとにオフィスで大声で談笑するのが少し気になったので伝えておきたかった。その程度です。

果たしてその子はすごい剣幕で突っかかってきました。特に問題になってないんだからいいじゃないか、と言わんばかりの形相です。

別に上司でもなんでもない私からそんな言葉をかけられたことに腹を立てた。それも一つかもしれません。

ですが、彼は謝ることはなく終わったからいいではないか。の一点張りだったのです。

私も正直やや面倒になったことと出先のお約束があったので迂闊に声をかけたことを謝りつつ、会社を出発することにしました。


会社に帰ってきたら…

たっぷり夜までアポイントで外出し、会社に帰ってくるとその子からまた声をかけられました。

「さっきの件については謝りますよ」ときたもんです。

さっきの件については???
言い方にいちいち苛立ちたくないし、その言い方ってことは私にもなにか落ち度があったのかもしれない。

なにかあったっけ…と次の言葉を待っている私に帰ってきた言葉は予想外のものでした。

「俺だってミスして傷ついてるんですよ!それになんで俺がミスったかとかにもっと関心持ってもらえないんですか!?行為だけじゃなくて俺の気持ちとかも汲み取ってもらえないんですか!!?」

あぁ、うん!

ごめんね!俺が悪かったよ!傷ついたよね!
もう言わないよ!好きにしてくれたらいい!軽い気持ちでひどいこと言って悪かったね!

暇で残業しているわけではなし。
話すより自分の仕事をしたかったのでさっさと話しを切り上げて私は席に戻りました。

戻る途中、背越しに何か言っているようでしたが、もう聞く気にはなりませんでした。

それでどうやってのし上がりたいんだ?

新人や若手はキラキラしています。

全国で1番の営業になりたい!出世して上司と同じポジションに立ちたい!

私のように年齢と社歴を重ね、つい現実的に夢を考えられなくなった私たちには恥ずかしくて言えない夢を平気で言ってきます。

私はそうした子たちのフォローができればと考えていました。

苦しみ傷ついて帰ってくれば、少しでもその傷を癒してあげたい。

たとえ好調でも苦しさや辛さから逃げないように、ベテランが高い壁となって立ちはだかる必要があるときもあるのではないか。

キラキラした夢を語っている彼らに私は本気でそう感じたことがあります。

夢は追えないが彼らのことは支えられるように自分にムチ打たねば。と。

しかし現実は、彼らは何も始めないのです。

朝から晩まで会社に営業に行っている社員がいる一方で、会社でパソコンとにらめっこを繰り広げている。

夜に帰ってきて資料作りやお客様からいただいた宿題の対応をしている一方で、飲み歩きに行っている。

そのくせ、スマートに結果だけを取りに行く。果たしてそれでどうやって「勝とう」というのでしょうか。

まるで、欲しいものをだだをこねて誰かが運んでくれるのを待っているかのように。
私には彼らがそのように見えて仕方がないのです。

「学生気分が抜けていない」という言葉は、社会人になって担うべき責任を担えていない社員を揶揄して言う言葉のように思えますが、
もはやそれでは学生にすら失礼なのではないか…そう思わずにはいられませんでした。

どこかで部活に励んでいる学生とかの方が、求める目標に対して一生懸命になっている気すらします。

まぁもはや私はそんな思いには賛同はできなくなってしまったのですが…

私は彼らに対してこれから何ができるのでしょうか。

彼らはこれから会社の仕事や自分の人生にどのように責任を持っていくのでしょうか。

私には、彼らがどこかで意識変化なのかなんなのか、人生が好転する出会いや気づきが訪れることを祈るしかできませんが。

一緒に働いてきてこれからも一緒に働く必要がある以上、応援はできませんが見守ってあげるくらいはしようかなと思います。


猫山課長のこの記事をはじめて見たときは「こんな社員がいるものか」と思ったものですが…
こんなに身近にいたとはなぁ…

最後に

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