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私のライフワーク

久しぶりに大学時代の友達に会った。
彼女は非常に忙しい大手企業で働きながら、個人的な創作も続けている。
今は出産もして、子育てと仕事と創作をやろうとしている。

「これは、お金になるとかよりも、私のライフワークだから。
面白いな、と思ってもらえて、創作を通じていろんな人に出会えることこそが
目的なんだ。」

私も、心底何かを作りたいと思った。
何ができるんだろう。

彼女は朝4時に起きて創作をし、それから家事をして出社する。
すごいよね、というと、
「楽しくて、やりたいからね」
と笑う。

憧れる。それはもう、身が捩れるほどに。
同時に、彼女は恵まれているからできるんだと、うらやみ、あきらめようとする自分もいる。
絶対に認めたくないけど、どこかに、不幸になればいいと呪う私もいる。

違う。
私もかつては同じ場所にいた。
私がその道を、選ばなかったんだ。
決められなかった。だとしても、私が決めなかった結果だ。

そんなことを思っていた。
そしてふと、もしかしたら、私にとっては書くことが、
彼女の創作と同じものになり得るのではないかと思った。

だから、書いてみようと思う。
技術も、経験もないけれど。

彼女は言った。
「自分で、ずっと実験してるよ。
これにはこっちがいいかな、とか。こうしたらどうかな、とか。
そうしたくて、家でできるようにしたから」

作ったものが、壊れたりすることもある。
彼女はそれを作り直す。
そうしてまた進んでいく。

彼女を見習って、
壊れるかもしれないけれど、作り始めてみようと思う。
今の私が取り切れるだけの責任は持って。

そして、書くことを通じて、誰かに出会えることを楽しみにして。

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