見出し画像

#5 1on1ミーティングで部下のトリセツを育てる

参考書籍1:ヤフーの1on1(本間浩輔・ダイヤモンド社)
参考書籍2:シリコンバレー式 最強の育て方 人材マネジメントの新しい常識 1on1ミーティング(世古詞一・かんき出版)

はじめに

組織力を高めようと、個々の能力や可能性を最大限に引き出すことを目的に、定期的に1on1ミーティングを実践してきたのですが、1on1ミーティングが、その回、その回で完結していることが引っかかってました。
その一連の回がひと繋ぎになって、何かを紡いでいけると素敵なのに、と感じていました。

・ミッションのフォローアップ
 仕事における困りごとや悩みごと

・キャリアのフォローアップ
 仕事の振り返りや内省をとおして、成長の実感と成功体験の創出

・モチベーションのフォローアップ
 心身の健康チェック、プライベートのNew&Good

私の1on1ミーティングにおける観点

そこで、各月の1on1ミーティングでピースをつくり、一年をとおして完成していくテーマを設定しようと思い立ちました。

テーマは、部下のトリセツをつくる

#1で紹介した書籍で「部下の得意・不得意、向き・不向きを把握せよ」という言葉が印象的だったことと、

今回の参考書籍1でも、部下のキャリアの実現にむけて「好きなこと」「得意なこと」を聞く、とあったことから、

・キャリアについて思考を深めて欲しいときは、「好きなこと・得意なこと・意義を感じること」を尋ねる。
・人の成長を決める要素の比率は、7割仕事の経験、2割他者から、1割は研修や書籍から。

参考書籍1より

1年をとおして、部下の取扱説明書(トリセツ)を作ってみることにしました。

  • 「出来ること」

  • 「出来ないこと・やったことないこと」

  • 「好きなこと・やりたいこと」

  • 「苦手なこと・やりたくないこと」

テーマを考える上で、来期、私とは別のマネージャーが部下の上司になったとしても、部下にとって意味のあるものにしたいと思っていたため、トリセツは引き継ぎとしても有用に思えました。

トリセツづくりの設計と実践

また、参考書籍2から、部下の成長には「自己肯定感」と「当事者意識」の醸成が重要と感じたため、

・人がやる気になるためには、関係性の欲求、有能さへの要求、自律性への要求を満たす
・関係性の欲求は、相手に受け入れられていると感じること
・有能さへの要求は、「自分にはできる」という自己効力感を持てること
・自律性への要求は、物事を自分で決めた実感を持って取り組むこと

参考書籍2より

次の小テーマを各月の1on1で設定し、実践することにしました。(現在進行形)
なお、1on1ミーティングは、月1回としています。


4月:トリセツをつくろう
「出来ること/出来ないこと・やったことないこと/好きなこと・やりたいこと/苦手なこと・やりたくないこと」を言語化し、「自分から見た自分」を知ろう

5月:自己理解を深めよう(1)
自分が思う「出来ないこと/苦手なこと」について、「上司から見た自分」をとおして、「自分」の理解を深めよう。
※「出来ないこと/苦手なこと」の意識の脱却を後押し出来ればベスト

6月:自己理解を深めよう(2)
計画性や実行力など、網羅的な行動特性をもとに、もう少し幅広に「上司から見た自分」をとおして、「自分」の理解をさらに深めよう。
※半期の評価に向けて、残り2ヶ月の走り方における課題抽出が出来ればベスト

7〜9月は仕事が忙しく実施できず。。(反省)

10月:半期の振り返り
半期を一緒に振り返り、内省をとおして、成長の実感と成功体験の創出を図ろう。

11月:自己理解を深めよう(3)
評価フィードバックをもとに、「会社・組織から見た自分」をとおして、「自分」の理解を深めよう。

12月:トリセツのバージョンアップに向けて
今の「出来ないこと/苦手なこと」の克服をチャレンジしてみよう。テーマは自分で決めて、年明けから3ヶ月間チャレンジへ。

1月、2月:途中経過のフォローアップ(これから)

3月:シン・トリセツをつくろう(これから)
「自分から見た自分」「他者から見た自分」のギャップを擦り合わせ、弱みの補完をとおした、新たなトリセツを言語化し、今の現在地を知ろう。


ということで、まだ途中ではあるのですが、おおかた着地が見えてきた段階です。
自己分析で用いられる「ジョハリの窓」の観点を入れ、自分が知っている・知らない自分、他者が知っている・知らない自分で、多面的に自己を理解し、言語化することで自己理解を深めていければと思っています。

目的が分かりやすく、1年を一緒に走った感が醸成できるように、引き続き、より良いものにしていければと思います。

Appendix

#4の書籍で、「人生とは連続する刹那(瞬間)である」とありました。振り返ってみたら、点と点が線でつながっているだけで、その瞬間、瞬間を全力で取り組んだ結果でしかないんだと。
キャリアについても同様に、今あなたのスキル(CAN)で出来る仕事(MUST)に取り組む中で、やりたいこと(WILL)が作られていく気がします。
自己実現と結果論については、もう少し考えてみたいと思います。

DALL-3で、かっこいい40代の男性とキラキラした20代の青年の1on1ミーティングの様子を画像にしてもらったら、高田純次さんみたいで笑っちゃいました。やっぱり、高田さんはカッコイイですね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?