[読書記録]2022年1月に読んだ本

今年もできる範囲で、自分が読んだ本を記録していきたいと思います。Twitterに出した短文をまとめているため、読みにくいところがあるかもしれません。すみません。

福井さとこ『カティとつくりかけの家』(ポプラ社、2021)

8歳の少女カティは、パパが手作りした家に引っ越して新しい生活を始めます。芸術と自然が日常にあるチェコの暮らしが豊かで素敵です。全ページを彩る美しい絵も可愛らしく、楽しい物語です。

パトリック・スキーン・キャトリング『チョコレートタッチ』(文研出版、2021)

お菓子が大好きな少年ジョンは、ご飯やおかずよりもお菓子ばかり食べてしまいます。特に好きなのはチョコレートです。ある日、不思議なコインを拾ったら...?『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』にも通じる、怖〜いお話。

川内有緒『パリの国連で夢を食う。』(イースト・プレス、2014)

先月から読んでいた本を読み終わりました。面白かった!筆者がパリの国連で働いた日々が生き生きと描かれます。その聡明さ、好奇心、行動力がすごい!多彩な人々との出会い、仕事、恋、移り変わる心境、そして新たな決断…。映画を一本見たような読後感。人生はまさに冒険。

さいとうしのぶ『る』(PHP研究所、2021)

しりとりはかせが「る」で始まる言葉を探しに出かけます。マーケットで色々なお店を見ると、「る」のつくものがたくさん見つかって...(意外に多いです!)。気楽に読める愉快な絵本。しりとりで「ルビー」しか思いつかない私のような人は必見です(?)

岩佐めぐみ『あっしはもしもし湾にすむカメ次郎ともうします』(偕成社、2021)

児童書です。手紙をテーマにしたシリーズの6冊め。お店を始めたカメ次郎は、チラシを作って配りますが、お客が全然来ません。その訳は? ほっこり、ゆったり、可愛いお話。私もクジラ海のお手紙教室に行きたいな。

斉藤倫『さいごのゆうれい』(福音館書店、2021)

(最初の感想)まだ冒頭なんだけど、心がぎうーっと音を立てて吸い込まれていくのがわかる。光を、空気を、景色を、日常に潜む小さな違和感を、こんなふうに細やかに受け止めて文章にできるなんて...作家の感性って本当にすごい。西村ツチカさんのさらっとした挿絵もいい。

(読了後の感想)さらっとしたお話かと思って読んだら、どしっと重い大きな荷物を手渡されたような読後感。頭の中がぐるぐるしてうまく説明がつかない。人間にとって<かなしみ>ってなんだろう...そんなことを何度も思い返すことになりそうな、不思議な作品。

リディア・エドワーズ『写真でたどる美しいドレス図鑑』(河出書房新社、2021)

ヨーロッパのドレスの歴史を写真で紹介する本。知識がなくて解説はほとんどわかりませんが、パラパラ眺めるだけでも楽しい。1810〜20年代の、ハイウエストでパフスリーブのドレスがロマンチックでかわいい。

読書工房『マシロさんとユウリさんのこんなとき、なに着る?』(国土社、2021)

TPOに合わせた服の選び方をやさしく解説するLLブック。高校生〜若い社会人くらいの世代に良さそう。内容は基本的なことが多いけれど、自分のサイズの測り方、靴を捨てるタイミングなども知ることができて勉強になります。

メインの「お世話になった先生の退職のお祝いに行くときに着る服を選ぶ」という設定もいい。カジュアルすぎずフォーマルすぎず、きちんとしたい日の身だしなみというテーマは、他の場面でも応用が効きそう。支援学級の先生方にも見ていただきたい本。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?