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初めてドット絵を描いてみた

前の記事にも書きましたが、最近、クラウドソーシングのサイトに登録して、コンペに参加し始めました。イラレやフォトショップのデータで納品してほしいというコンペが多いので、それを使っていない私が参加できるコンペの数はすごく少ないのですが、条件が合うものにぼつぼつ応募を始めました。

採用されなくても、どういうイラストのニーズがあるのかがわかったり、案件に合わせて描き方を考えたりできて、とても勉強になります。他の参加者の方の作品を見て、「自分だったらこの方のを選ぶなあ!」なんて考えてみるのも楽しいです。

コンペで採用されるまで、100回くらいは応募しなくちゃいけないだろうな…と覚悟していましたが、なんと3回目くらいで採用いただいてしまい(ありがたいことに!)、すごくびっくりしました。これからもゆっくり、合計100回になるまで応募してみようと思っています。

さて、このクラウドソーシングで、一昨日から挑戦しているのがドット絵。ドット絵の存在はもちろん知っていたのですけど、自分がそれを描く機会が来るとは思いませんでした。

でも、これが、描き始めたらものすごく面白かったんです。

いつも描いている絵だって、拡大すれば小さなドットの集まりだということは知っていました。でも、ドット絵は、今まで描いてきた絵とは全く異なる体験でした。

ドットひとつが非常に大きな意味を持っていて、「ここの1pxの正方形に、どんな色をつけるか、あるいは空白のままにするか」がものすごく重要なんですね。

そして、当然のことですが、ひとつひとつのドットが四角形なので、斜めの線や曲線が引けず、どうしてもカクカクになります。それは、とても不自由で難しい描き方でもあるんですが、その一方で、とても楽になる部分もあるんです。

普段絵を描いている時は、「ここの線が曲がっちゃった」とか「もっと細かい表現をしなくちゃ」とか、いちいちいちいち悩んでいるんですが、そういう悩みからはかなり解放されます。ドット絵では曲線や細かすぎる表現は「不可能」なので、そこはさらっと諦めて、自分の悩み事からスパッと切り離すことができます。そして、全体の形と色をどうするかに集中できるのです。

ドット絵という制約の中で、どうすれば自分の目指す形に近づけられるかを工夫するのが楽しい。
(ここにドットを一つ足したらどうなるだろう?)
(やっぱりさっきの方がよかったかな?)
(この場所は思い切って、ドットを一列削った方がいいかな?)
などと、試行錯誤を繰り返しながら、ブラッシュアップしていくのが楽しい。

レゴを組み立てたり、折り紙(あまり難しすぎない普通のもの)で何か作ったりする感覚にも似ているかもしれません。
細かい表現ができない分、絵の仕上がりは、見る人の想像力やイメージする力に委ねることになります。
文学で言うと、もしかしたら、俳句とか短歌にも共通するところがあるのかもな…なんて、根拠のないことをぐるぐると考えてみたりもしたのでした。

コンペは32px x 32pxの絵を10枚描くことになっていたので、いろいろなものを描いて早速応募しました。
結果はどうあれ、今回も良い経験をさせていただきました。ありがとうございました!(←まだコンペ終わってないけどね…)

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