入院日記⑦車いす、上から乗るか。横から乗るか。

こんにちは、入院8日目の弥生です。
今日は術後に5日間暮らしたお部屋からお引越しして、新しい部屋にやってきました。

一人で行動しやすいように、レイアウトを変更してもらいました。
写真がさすがに掲載できないので特に意味もなく図説します。

こんな感じ↓

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こうすると車いすの周辺に隙間ができるので、バック駐車(?)がとってもスムーズ。

ベッドから車いすへは並行移動が可能なようにバック駐車が自分の中で絶対条件。
横から乗るのがとっても効率的だし楽だし、一人でもできる。
(持ち手が跳ね上げ式じゃないとできないけどね)

車いすが出し入れしやすくなったので、ぶいぶい行動しまくっています。バックミラーほしいわん、とか看護師さんと軽口たたきあう程度にはぶいぶいです。

ふふん! 素人にしちゃあ扱いがうまいって褒められるんだぜ。
(何自慢なんでしょうかこれは)

1.今日見た作品

入院前におすすめいただいた映画を今日はお休みして、気になった映画をみました。

今日の映画はこちら

チェンジリング

【あらすじ】
シングルマザーの電話交換手、クリスティンは、9歳の息子ウォルターと幸せな毎日を送っていた。ある日、息子ウォルターと映画を見に行く約束をしたのだが、急な勤務が入り、会社へ出社。家に帰ると、留守番をしていたはずのウォルターは姿を消していた。誘拐か家出かわからないまま、5カ月の時が過ぎる。
警察から息子が発見された知らせをうけ、マスコミに囲まれる中、クリステンは息子の帰りをまっていた。鉄道から降りてきた子供が息子であると警察から言われるが、クリステンは「ウォルターではない」と激しい違和感に襲われるのであった。

時期的には、第二次世界大戦の10年前のアメリカを描いた作品にあたります。当時のアメリカってどうだったのかしらと思って調べると、まだ女性の権利向上は行われておらず「女性がアメリカの美徳を守る」と言われていた時期にあたります。
すなわち、女性は家を守り、子を愛情もって育てることこそが正しい生き方である、と言われていた時代です。

「よき妻・よき母」であることを、強く求められていた時期ってことを念頭に置いておくと、作中のクリステンが受けた仕打ちの意味が理解しやすいかもしれません。そして、シングルマザーの生き方が当時の時代世相から考えると、弱者の立場にあったということも付け加えておきます。

チェンジリングとは、妖精が人間をさらって、妖精の子供と入れ替え仕舞うという「取り換え子」のこと。ヨーロッパの民謡に登場する妖精の名前にもなっています。


この作品は、取り換えられた子供自身ではなくて、必死で子を探すクリステンという一人の女性の戦いを描いています。

アンジェリーナジョリーの演技が筆舌に尽くしがたいほど、すごい。
なんとか感情を取り繕う演技や、様々な理不尽に対して立ち向かっていく、か弱くも強い母親の顔。感情的と罵られて自分を理解されないことへの怒り・絶望・悲しみ。

「サスペンスとか謎とかどうでもいいから、頼むこのお母さんに子供を返してあげてくれ!!」と、祈らずにいられない作品です。

この作品で一番驚くのは、このお話が実話であること。
多少脚色があるのかもしれませんが、エピソードのほとんどが事実だといわれています。
つまり、あんなことも、こんなことも、実在のクリスティン・コリンズさんは経験しているわけで……。
思わず胸がいたくなってしまう、お話でした。

――当時のNY市警、まじで鬼畜の所業としかいえないことをしてるよ、まじで……。

◆ゴードン・ノースコット事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E4%BA%8B%E4%BB%B6

2.今日のリハビリ

いつもリハビリを担当してくれているお兄さんがお休みで、お兄さんが「大先生」と呼んでいる先生にやってもらいました。

だんだんと膝の痛む箇所が限定的になってきて、現在は傷口周辺と膝の皿の下方向への運動・筋肉をとったらしい腿裏が痛むことが多いです。
膝の皿運動に関しては、深呼吸して何も考えない「うちゅうぞーん」に入らないと曲げられない。意識がはっきりしてると40度いくかいかないか。

リハビリの先生にサポートしてもらったら、呼吸だけに意識をむけられるようになるので、かなり曲げられる気がします。
(皿をいいように調整してくれているのも助けになってる)

それに、頑張ったら先生に褒めてもらえる。
日常生活では味わえないことなので、ちょっとしたことでもいっぱい褒めてくれる今を満喫してます。
脳の報酬系を刺激してくれる素敵な体験。
36歳の乾いた脳みそは素直に「リハビリ楽しい~」って思ってます。

最初は痛いし、足触られるたびに「怖い」って思ってた。
でも今は全然そんな感じがしない。
自分の中に先生への信頼みたいなのが出てきて、この人に任せとけば大丈夫だろーと思えるようになってきました。

実家戻ったら近くの病院に行こうかと思ってたけど、今の先生のリハビリのまま続けたいなぁ。
実家から病院がちょっと遠いけど頑張って通おうと思ってます。

3.今日のご飯

動くようになったからということで、ご飯のボリュームがアップ。カロリーましまし、お米ましましで出てきます。
満足感が段違い…!!

味付けも濃く・満足感が出るような内容になってきました。
やっぱり寝たきりの間はご飯のカロリー制限あったんだな…😳

晩御飯を食べた今、お腹がはち切れんばかりにいっぱいです。

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