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入院日記⑨ビタミンカラーがもつ、コペルニクス的かつクオリア的な悲劇

タイトルがもう何言ってるんだこいつ、全然わからん。と思っている弥生です。大丈夫です自覚があります。

こんにちは。入院10日目の弥生です。
日がな一日、スマホ→PC→スマホの視点移動をしている私です。

学生時代からインターネット中毒を引き起こし、すでに約20年。
現在では立派な「自分が中毒者であることを理解している中毒者」になっております。
自分が中毒者と意識があるのとないのとで、何か変わるのか。

何も変わりません。むしろ性質が悪くなっている気がする今日この頃です。

そんなパソコン中毒の私の目には子供の頃から、少々変わった特質があります。

「明るい光が苦手で目が疲れやすい」という性質です。
光過敏症というそうです。

私の目の白目部分は若干、青みがかかっています。
眉唾系のいいつたえとして、「目があおみがかってたら神経質」とか。「目があおみがかってたら鬼子になる」とかあるそうで、非常に不愉快な体験もしたのですがそれはさておき。

白目があおみがかっていると、光過敏症になりやすい体質なんだそうです。

あーはん(納得)

そういった特性ゆえに、PCからスマホに至るまで、明るさは最低に落として使っています。
1メモリでもあげてしまうと、ひどい疲労感に陥るのです。
強い蛍光灯の光も、とても苦手です。

「そんなにディスプレイ暗くしたら、見えにくくない?」とかよく言われるし、デザインやってるときは「そんなんで色見えるのか」とか言われることも。

正常に見えているかどうかは保証できません。そもそも「正常な色」とはなんでしょうか。人は色の認識をクオリアによって判別しており、色の見え方は人それぞれ千差万別です。あなたが思っている赤と私が思っている赤が本当に同じ色であると誰が証明できるのでしょうか。そもそも、私が思う赤があなたの思う赤に一致する必要があるのでしょうか。私が表現したいものがあなたに届いたときに何を思うのかのほうが大切なのではないでしょうか。

などと、反論したいけれども、こんな反論をすると面倒な人だと思われるのでやりません。

「みえますよ~ えへへ~」で終わらせます。

まあ、そんな私ですので、PC作業をするときの相棒は目薬です。
現在使っている目薬がこちら。

ブルーライトダメージによる眼精疲労に効く。

この一言に惹かれて購入しました。
この目薬、これでもかってほど黄色。

目薬刺した後、病院服の袖でうっかりぬぐったんですよね。
袖が黄色くなりました。
病院ぎの着替えは、ルーチン的におそらく明日です。

気にしなければ、気にならない程度の黄色ですが、気になります。
黄色という色は、服につくと、非常に汚らしく感じるのです。
なぜでしょうか。

ビタミンカラーみたいな感じで、とても元気で綺麗な色のイメージなのですが……。
なんとなくその理由に思い至るものはあるのですが、あえて言及せずにおこうと思います。

デジアイ持ち歩く方は、ジップロックとかに入れて持ち歩くのをお勧めします。万が一液漏れしたときに、泣きたい気持ちになるので。

次は着色なしの目薬にするんだ……。

1.今日見た映画

今日はAmazonプライムのアプリでずっとおすすめされてて、気になったホラー映画をみました。

ラ・ヨローナ ~泣く女~

【あらすじ】
ソーシャルワーカーとして働くシングルマザーのアンナは、担当しているパトリシアが子供たちを虐待していると勘違いし、彼女の子供たちを保護する。
パトリシアは「子供が危険な状況にさらされている」と主張するが、アンナはそれを無視してしまう。翌日、子供たちの死体が川に浮かんでいた。
子供たちを確認するためにアンナは深夜、車に自分の子供たちを乗せて現場へ向かう。好奇心が強いアンナの子供・クリスはこっそりと車を抜け出し、泣いている女の姿をみかけるのだが――。

この映画は、超王道の「びっくり系ホラー」の映画でした!
水にまつわる妖怪の話なので、ちょっと日本のホラーっぽい「いや~な感じ」が作品の端々から漂ってきます。
ちなみにラ・ヨローナは中南米に古くから伝わる怪談なんだとか。

子供たちをさらって川に沈めるという、いわば「子供たちの脅かし役」を担うラヨローナ。日本で言えば何でしょうか。鬼とか、そういうものかな?
ゆえに、モンスターの設定としては非常にシンプル。
お話の展開的にもホラーの王道をしっかりと守っているので、難しいことを考える必要がありません。

べったべたな、オールドスタイルのホラーです。

なので、お友達と集まったときとかに「ホラーみたいなホラー映画」を求めてみるのによい作品かもしれません。
見るのであれば、ある程度、音量を出してご覧ください。
この映画の恐怖演出は「音響効果」で作られておりますので…。

この作品の中で最も印象的だった俳優はレイモンド・クルス。
作中では、元カトリックの神父だった、ウィッチドクターという設定で登場します。
いろいろな意味で「おいおい、その経歴は一体なにがあったんですか。すげーっすね」っていうキャラクターです。

レイモンド・クルスは、大好きな「メジャークライム」というアメリカのテレビドラマシリーズでフリオ・サンチェス役を演じていました。実は、作中に登場するキャラクターの中で1・2を争うくらいフリオサンチェスが好きだったんです!!

メジャークライムでは、怒りっぽいメキシコ系の情に厚いけど、感情的になりやすい肉体派ブチギレ警官を演じていたレイモンド・クルス。
今回は、ちょっとうさんくさい呪術医として登場。


この呪術医がオカルトヒーローのポジションです。
頼りになるはずなのに、いざというときには死んでたり・意識を失っていたりする、あのポジションです。


このポジションに好きな役者さんが入っていると。

「お前はこんなところで気を失うような男じゃねえええ! 起きろーーー!! お前ならできる、お前ならできるうううう!!」

と、全然別方向から応援してしまうので、それはそれでいかがなものかと思うのですが……すんげー怪しいけど、ちょっと茶目っ気があるレイモンド・クルスを堪能できたので、その点は大変満足でした。

次は、腑に落ちなかったこの作品のテーマについて語っていこうと思います。長いです。

この作品からはなんとなく、「シングルマザーのあなた、大丈夫ですか? 子供のこと、考えてますか?」というメッセージが端々に漂っているように感じました。
生きるために仕事をして、一生懸命に手のかかる子供たちを育てているシングルマザー。
本人が望む・望まずはあると思いますが、日常も仕事も一人でこなさなければいけない究極のワンオペが「シングルマザー」だと私は思っています。
愛があるから、彼女たちは頑張れる。けれど、余裕はないから細かな気配りまではできないし、いつも精いっぱい頑張っているから、時には疲労が愛を超える。人間として当たり前に起きる現象です。

シングルマザーに対して「ラ・ヨローナになるかもしれないから気をつけなさい」と、警告ようなラストシーン。
これは非常に腑に落ちませんでした。
これじゃ、子供の脅かし怪談とレベルが一緒だよね、と。

まあ、オールドスタイルのホラーに対して、何を期待しすぎているのか、とは思いますが……

ソーシャルワーカーで、シングルマザー。
この設定を主人公に持たせるのであれば、もう少し社会的なテーマの昇華が欲しかったなぁと思います。
ラ・ヨローナに彼女たちがなってしまわないように助けたり支えたりするのが、人の美徳であるという描き方もできたのではと。
それをしないのであれば、「父親、生存不在」で成立させれば良いお話になったんじゃないかなと思います。

1970年代のロサンゼルスが舞台の映画なので、父親をベトナム戦争に出兵させるだけで父親不在の母を作ることができたはず。
そうしていれば、お給料があるのでソーシャルワーカーでシングルマザーの設定を外せたと思うんです。
そのほうが合理的かつ、納得がいく。
理由があってそうしなかったのかもしれない。
作中で1970年代である必然性のある設定が存在するように思えなかったので、パズルのピースを無理やり一つ変えたような奇妙さを感じました。

あまり映画全体に不満はありませんでしたが、フレーバー部分で少し腑におちないなぁ、と思ってしまいました。

こういうのがあると、ちょっとだけ残念w

2.今日のリハビリ

今日のリハビリは午前の部・午後の部で1時間ずつ行われました。

午前の部は、足の筋トレから、膝を曲げる練習。(65度達成!)
午後の部は、足の運動性向上と、膝を曲げる練習(75度達成)、松葉杖の練習。

車いすで1週間以上行動しているので、松葉づえで歩くだけで汗をかくわかくわ……。
健康で怪我をしていないときは「歩行」に対して運動だという認識はありませんでしたが、今日松葉づえでリハビリ室の柱を一周しただけで

「……これは立派な運動だ……!!!」

と思いました。

まだ膝のお皿が動くと痛い部分はありますし、周辺の筋肉が突っ張って動きを阻害することもあります。

ちょっとずつベッドの上でもマッサージして自主トレしてくださいね、と。
いつものリハビリの優しいお兄ちゃんに言われたので、「はい! 頑張ります!!」と威勢のいい返事をしてきました。

(返事だけは威勢がいい女、それが私の正体です・・・・w)

3.今日のごはん!

日曜のごはんって、豪華につくってあるのかもしれない。
あれがスタンダードなのか!と誤解したために、今日は美味しいけどものたりない気がしてしまいました…w

人間贅沢覚えると、ろくなことがねえな!!!
前はこれでも十分満足だったのにw


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