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日本vsニュージーランド~森保采配への批判は見飽きたのでニュージーランドを褒めちぎる記事~[東京オリンピック]

東京オリンピックサッカー日本代表の準々決勝、ニュージーランド戦はPK戦の末に日本代表が勝利し準決勝進出を決めました。日本を研究し対策をしっかりと練ってきたニュージーランドを前に日本は非常に苦しい戦いを強いられました。結果的には勝利しましたが、両チームの監督の采配の差がでた試合でした。

この記事では日本を苦しめたニュージーランドの日本対策について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

試合概要

メンバー

得点
なし

PK戦
ニュージーランド     日本
 ⭕️ウッド        ⭕️上田 綺世
 ❌カカーチェ      ⭕️板倉 滉
 ❌ルイス        ⭕️中山 雄太
 ⭕️マコワット      ⭕️吉田 麻也

(1)日本を苦しめた割り切った守備

この試合では両チームのレベルの差を考慮した上でニュージーランドが全てを抑えにいくのではなく、割り切った守備をしたことで日本を苦しめました。

ニュージーランドは今大会で初めて5-3-2を採用しました。そして日本の2CBには2トップが、2ボランチには2IHがマークにつき中央からの攻撃を抑えにきました。この時、SBにはマークにつかず、SBがドリブルで持ち運んできた際には、自陣への引いて中央へのコースを切りサイドに追い出す守備をしました。両チームのレベルを考慮すると日本の方が格上になります。そこでニュージーランドは全ての攻撃を抑えるのではなく、日本の1番強い中央を抑え、サイドはある程度割り切って捨てることで対等な戦いを演じました。

また、この5-3-2は守備面だけでなく、攻撃面でも狙いがありました。日本は中央を抑えられているため、サイドから敵陣に侵入することが多くなります。そうするとSBが高い位置を取るようになるためSB裏にはスペースができるようになります。そのスペースに前残りになっている2トップが流れて起点となりカウンターを狙いました。

(2)アクシデントにも動じない強さ

ニュージーランドは後半の早い時間に怪我から復帰したCBのリードが負傷交代となりました。ここでニュージーランドはフォーメーションを4-3-1-2に変更してきました。機能していた5-3-2を変えることになったのでここから流れが日本に行くかと思いましたが、この変更で逆にニュージーランドが流れを掴みました。

攻撃時には3ボランチの両サイドが高い位置を取り、4-1-3-2のような形になりました。この2列目の3枚が日本のダブルボランチの間と両脇に立つことで数的優位を作り出しました。日本も数的同数にするためにSHがSBへのマークを捨てて内側に絞るなどの対応をしてきましたが、逆に空いたサイドのスペースを使われるなど対応が後手に回りました。

この4-3-1-2も5-3-2同様に今大会では初採用で、負傷交代での急なフォーメーション変更にもかかわらず、このような完成度の高さだったということは事前に用意していたシステムだと思います。日本に勝つために2つのプランを用意していた点でもニュージーランドは日本を上回っていました。


最後までご覧いただきありがとうございました。このようなサッカーの記事を書いています。またtwitterの方では試合全体ではなく、ワンプレーの解説もしていますので、気に入っていただければnoteとtwitterのフォローをぜひよろしくお願いします!

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