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U-24日本vsU-24南アフリカ~学ばない森保さんを救った久保建英~[東京オリンピック]

日本代表の東京オリンピック開幕戦となった南アフリカ戦は久保選手のゴールでなんとか勝利しました。勝ち点3を取ったものの、内容はここ最近の試合では最悪と言ってもいいものでした。

この記事では大苦戦の原因となった日本の問題点について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

試合概要

メンバー

得点
日本
 70'(1ー0)久保建英

(1)不完全な左サイドの三角形

何度か良い崩しを見せていた右サイドとは対照的に日本の左サイドの攻撃は機能していませんでした。この左右のサイドの異なる点は三角形が作れているかです。右サイドは主に酒井、堂安、久保が三角形を作りました。酒井が低い位置でボールを持った時には縦の堂安と斜めの久保という2つの選択肢があり、ボールを前進することができました。さらにここにボランチの田中が絡むことで18分55秒のような連携を見せました。

18分55秒

対して日本の左サイドはこの三角形を作ることができませんでした。左SHの三好(8)はサイドに張るよりも内側のレーンでのプレーを得意とします。また、左SBの中山(3)はボランチの選手ということもあり、高い位置よりも少し低めの位置をとります。そのため、左サイドの高い位置には誰もいなくなってしまいます。低い位置で中山がボールを持っても右サイドとは違い縦に選手がいないため、斜めの三好しか選択肢がなくなります。中山は縦への突破力がある選手ではないため、南アフリカに斜めの三好へのコースを切られると後ろに戻すしかなくなり、ボールを前進させることができなくなります。

12分15秒

左SHがサイドに張るタイプの相馬(16)であれば縦へのコースができます。内側のレーンは久保(7)や田中(17)がとれるため斜めのコースもでき、三角形を作ることができます。また、左SBが旗手であれば三好が内側のレーン、旗手が高い位置をとることができます。

これは選手に問題があるのではなく、このようなことが起きるような選手起用をしている首脳陣の問題です。そもそも同じような問題がこれまでの代表戦で何度も起きています。それにも関わらず、未だに同じことを繰り返していることが問題です。

(2)冨安不在の影響

この試合ではCBの冨安が怪我で欠場し、代わりに板倉がスタメン出場しました。守備面では板倉も同じような活躍ができますが、この2人の違いはビルドアップ面にあります。

南アフリカの守備ブロックは5-4-1であり、CBにはプレスをかけに行きません。ですが、板倉はそのような状況でもあまりボールを持ち運ばずに、近くの味方にパスを出してしまいます。ボールを持ち運ぶことで相手の中盤を引きつけることができるため守備ブロックにズレが生まれスペースができます。冨安はこの持ち運ぶプレーができます。スペイン戦でもそのようなプレーは何度も見られました。

また、板倉がボールを持ち運ぶことで(1)の問題が解決されます。低い位置にいる左SBの中山を板倉がボールを持ち運ぶことで高い位置に押し上げて三角形を作ることができます。中山を高い位置でプレーさせるのは選手の特徴を活かせていませんが、解決策の1つにはなると思います。

この試合のハイライトはこちらから↓

久保さん🤍

最後までご覧いただきありがとうございました。このようなサッカーの記事を書いています。またtwitterの方では試合全体ではなく、ワンプレーの解説もしていますので、気に入っていただければnoteとtwitterのフォローをぜひよろしくお願いします!

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