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レアルマドリードvsバルセロナ~ヴィニシウスが脅威となれる理由~[リーガエスパニョーラ第30節]

今回はリーガエスパニョーラ第30節、伝統の一戦エル・クラシコの解説です。
29節終了時点で勝ち点63のレアルマドリードと65のバルセロナ。勝ち点66の首位アトレティコ・マドリードとの三つ巴の優勝争いを大きく占う一戦です。

前半試合を支配したレアルマドリードが2点を先制。後半にバルセロナは1点を返しますが、そのまま逃げ切りレアルマドリードが2-1の勝利。バルセロナを抜き2位に浮上し、アトレティコ・マドリードとの差を1に縮めました。

この記事ではこの試合を徹底分析しヴィニシウスが相手の脅威となれる理由などを解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

試合概要

スタメン

得点
レアルマドリード
 13'(1-0)ベンゼマ
 28'(2-0)クロース
バルセロナ
 60'(2ー1)ミンゲサ

1.バルベルデの起用

レアルマドリードの右WGには公式戦4試合連続ゴール中と絶好調のアセンシオではなくバルベルデが起用されました。この起用の狙いはバルセロナの左WB、J.アルバを抑えることでした。

レアルマドリードが守備をセットして行う時にはバルベルデが右SBの位置まで下がり5-4-1(または5-3-2)の形をとります。この形にすることでJ.アルバが使うサイドのスペースを消し、攻撃を抑えました。

また、5バックにしたメリットはもう1つありました。それはバイタルエリアの選手に対して対応しやすくなることです。5バックにすることでカバーの枚数が増えるため前に出て守備をしやすくなります。この試合では低い位置に下がってボールを受けに行くペドリやデンベレに対して、L.バスケスやミリトンがついていくシーンが何度も見られました。L.バスケスと交代したオドリオソラにバルベルデがペドリを指差して指示を出していたため、チーム内でマークについていくことが決められていたと思います。この守備によってバルセロナはバイタルエリアで簡単に起点を作ることができていませんでした。

2.ヴィニシウスが脅威となる理由

この試合を語る上でもう1人外せない選手がヴィニシウスです。相手DFの背後を何度もとり、常に脅威となっていました。

ではヴィニシウスはなぜこんなにも相手の背後をとれるのでしょうか?足が速いから?それだけではありません。この疑問を解く鍵はスタートの位置とタイミングにあります。

ヴィニシウスはあえてスタートの位置を低くして、その分早く走り始めます。そうすることで対応するDFが走り始める時には十分に加速した状態になるため、相手を置き去りにすることができます。

CLリヴァプール戦1stlegの1点目もこの動きから背後をとりゴールを決めています。下の動画の0:07からその場面です。

この背後のとりかたでは、パスを出すタイミングが少しでも遅くなるとオフサイドになってしまいます。ベストなタイミングでパスを出せるモドリッチクロースの存在がヴィニシウスの良さがより際立てているといえます。

この試合のハイライトはこちらから↓


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