2023/03/03

一昨日が転職先の入社日だった。とはいえ、実は2月頭から先週までマルタという地中海の島国に逃亡(短期留学)したり、近隣諸国をフラついていたため、帰国から入社までの時間的空きが無いせいか、正直何もかも現実味が薄い。時差ボケが完全に治癒し切っているかどうかも怪しい。一つだけ分かる事、それは、日曜の夜が憂鬱でたまらないあの感情が、2カ月ぶりに霧の如く私の胸をボンヤリと充たし始めた事ぐらいである。

留学・入社に引き続き、4月からは転居する事にした。転職先の通勤時間は前職時よりもほんの多少かかる程度だが、通勤の利便性を考慮し、30歳手前でようやく初の一人暮らしに踏み切る事にした。矢継ぎ早に生じる環境変化のストレスで、髪でもハゲ出したらどうしようかと思う。だが、つい先日まで異国の地で3週間生存出来ていたわけなので、一人暮らし自体はどうせ何とかなるであろう。自分と同一の言語、文化体系、人種が多数を占める環境で生活出来る事ほど、楽な事はないと思う。海外に出たのは学生ぶりであったが、現在、歴史的に同化政策に長けたイギリスのような国家ですらイスラム系移民に手を焼いているのに、民族的同質性が極めて高い日本が移民受け入れを加速した場合、上手く舵取りが出来るのであろうか、という事を改めて肌で感じた。

慣れない一人暮らしと転職で、ストレスがフルマッハになりそうではあるが、取り敢えず、新天地で3ヶ月は頑張ってみたいと思う。限界だったら、それはそれで方向転換すればよいだけの話だ。何だか、先日人生で初めてヨーロッパ大陸に足を踏み入れて以来、良くも悪くも色んな意味で吹っ切れてしまった気がする。探せば、逃げ場はいくらでもあると思う。今の環境が合わなければ、何処か遠くに逃げればいいだけの話だ。肩の力を抜き、引き続き生存していきたい。野良猫のように狡猾に、そして無心で。以上。

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