#51 人に残された仕事は人と○○する事

 Chat GPTはマイクロソフトが開発した”自然言語”によるAIだ。AIなので、アウトプットは我々人間が生み出した情報やChatGPTに与える質問によって自然に成長していく。そして今後、Office(エクセル、ワード)やTeams(コミュニケーションツール)と連携していくことも発表されている。

現在、色々な会社で、日々打っているメールやTeamsのチャット自体がAIの学習ソースとして提供されるという事は、職場にどのような変化を求められるのか?お金を生む行為(=ビジネス)の学習モデルはMicrosoftが情報を多く保有しており、それによりビジネスが最適化されていくという事だ。

営業、ビジネスコンサル、エンジニア、銀行員、医療など様々な業態で日々数えきれないほどのメールやチャット、会話(=会議)が生み出されている。その情報をもとに、どのような発言や回答をしたらビジネス上で付加価値が生まれるかが最適化されれば、ホワイトカラーの存在価値は少なくなっていく。

たとえば、Aという部署とBという部署が打合せをすると大抵○○という課題が意思決定をするうえで問題になり、■■のデータや根拠で意思決定がなされるというのがわかれば、事前にchatgptやAIツールを使って、そのデータを準備して15分打合せをすれば、事が済んでしまう。
完全にホワイトカラーが不要にはならないが、現在チームでやっている事に対して付加価値がつけられなくなっていくのだ。(→結果人員削減)

工業化で動力が発明されて、工場から人という労働力がどんどん少なくなって、今は工場には保守、点検、整備をする人間の方が圧倒的に多いように、それがホワイトカラーの職場で発生するのがChatGPTの威力(従業員にとっては脅威)だ。

時代はすぐには変わらないが、将来そのような職場を見て、ホワイトカラーになりたいと思う若者が現れなくなり、人気がなくなっていく。それではどこに人気の職業が現れるのか?
農業→工場→ホワイトカラー→??

一部の最先端を開発していく産業(ロケット、AI、自動運転)以外は人が人とコミュニケーションする職業しか残らないし、コミュニケーション自体に付加価値を与えられるのが人気の職業になる、というのが自分の考えだ。高級介護、高級物販、高級フィットネス、高級エステ、など

ホワイトカラーの特権に甘んじている現在のサラリーマンは今後20年をかけて駆逐されていくんだと思うが、それでも人は生きていく。その先商品にできるのは自分自身のコミュニケーション能力、即ち心だという事を認識して自分の心を育てていきたい。

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