#15 価格に対する価値は消費者が決めるのか?

平日のコースランチで3000円。これは高い!と誰もが思うかもしれないが、飲み屋で3000円コースというと誰でも安い!と感じる。メニューの内容は多少違うが、料理にかかっている原価で見ればさほど変わらないと思う。人件費だって、2割増しくらいにはなるかもしれないが、そこまで大きな差ではないだろう。そして食べてお腹が満たされるという結果は変わらない。

価格=絶対的な金額
価値=消費者が感じる感情

飲食店では料理を提供しているのではなく、その席料と高単価のお酒によって利益を出しているので、夜来てもらう宣伝のために昼は格安で提供している結果が上記の結果になっていると思う。そのため、定食屋などは飲み屋ほど昼と夜の価格差は少ない。

売る側にとって、消費者に安い!ともって買ってもらえる商品を考えることが大切だが、そのための手法としては2パターンあると思う。

①高い価値のものが低価格で手に入る
 ・高級店の昼限定ランチ
 ・ポルシェより速いGT-R
 ・年に一度の在庫処分

②低価格帯しかなかったものに付加価値を感じさせる
 ・高級食パン
 ・ホリエモンのカレーパン
 ・300円ショップ(100円ショップの3倍)

生活必需品以外は上記のどちらかの観点を感じた場合でないと消費行動に移してもらえないのではと感じている。どちらが正解というわけではないが、資本がそれほどない会社ほどキャッシュがすぐに欲しいので、いいものを安く売ろうとする①に陥りがちだが、②の方が勝算が利益が上がるのは間違いない。

①、②どちらかの戦略をとっても、結局は消費者にとって必需品ではないと購買されなくなってしまうので、スタートは②で、本質的価値をその中に埋め込むことで継続する事を考えたいと思う。


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