見出し画像

太陽と月

太陽か月、どっちになりたい?

私の何気ない質問に
『太陽』
あなたは即答した。

おしゃれなものや言葉が好きな彼なら
絶対に月と答えると思った

というか、一見悩みそうなこの質問に
なぜ、あんなに即答できたのだろう

そこも疑問だ。
ただ、一々物事を深く考えない私は
一瞬は気になったものの
そんなことすぐ忘れてしまっていた。

ただ、私は友達と遊ぶことが多くなり
彼と遊ぶことは減り
距離ができてしまい
気付いたら
私のそばからはいなくなっていた

そして、今になる

なんで、こんな事を急に思い出したかというと
今日の学校での
ある話がきっかけだ

あるカップルを見て
友達が
「〇〇ちゃんって、あの子と付き合ってから変わったよね
前までは遊びに誘ってもこないし
パッとしない子だなってイメージだったけど
今じゃ誰が見ても一軍女子。」
と言ったのが始まりだ

それを聞いた時にハッとした
まるで昔の自分が言われてるみたいだった

彼と付き合うまでの私は
友達も少なく
唯一仲良いのが彼だった

一方の彼は友達が多く
なんでも、器用にこなせる
人気者だった

その時に彼がよく言っていた言葉を思い出した。

「俺が目立つ事で誰かにも周りにも光があたればいいよな、月を目立たせてあげれるのは太陽だけだからさ」

あの頃の私には彼が何を言っているかなんて
理解ができなかったが

今ならどう言う意味なのか
彼があの時なんで『太陽』と即答したのかが
理解できる気がする

私に友達が増えたのは彼のおかげで
彼が照らしてくれたから光ることができたのだろう

普段は目立ちたがり屋で
気分が晴れないと
すぐに隠れて
でも、暗い子がいたら
全力で照らしてあげる。

そんな太陽みたいなあなたが大好きでした。

私もいつか
月を照らしてあげれるような存在になりたいな、


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?