【投影とシャドウ】「他人の承認欲求」が気になりすぎる私はおかしいのでしょうか?
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【ご相談ここから】
送信者:とみさん
所属している音楽のオーケストラの先生のことです。
70代ですがSNSには、毎日どこに行ったとかリア充な投稿をし、別にメッセージで自分の病気のことや治療、レントゲンの画像まで数人に同じメッセージが送られてきます。
他の先生(彼の友人)のプライベートなこと、離婚した奥さんや子どものことを話してきたり。
本番の演奏会でも自分ばかりが出演し、他の人の出番が少なくなったり。
でも、皆には貢献してくれるいい先生だと認識されています。
たしかに穏やかで優しく見えるから、天然だと思います。
私には承認欲求のかたまりにしか見えず、何で皆はそれに気づかないんだろうとモヤモヤしますが、これは私も同じような人間だから、彼のこと見通してしまうのでしょうか?
その先生は何が目的なのでしょうか?
と気になる私も何かがおかしいのでしょうか?
【ご相談ここまで】
ご相談ありがとうございます!
うーん、これは中々深い内容だと思います。
・SNSには、毎日どこに行ったとかリア充な投稿をする
・メッセージで自分の病気のことや治療、レントゲンの画像まで数人に同じメッセージが送られてくる
・他の先生(彼の友人)のプライベートなこと、離婚した奥さんや子どものことを話してくる
・本番の演奏会でも自分ばかりが出演し、他の人の出番が少なくなくなる
とみさんだけでなく、読者のみんなの周りにもこういった人はいるのではないでしょうか。
私の周囲にもこういう人はめちゃくちゃいましたね、、、
インスタやフェイスブックでめちゃくちゃ幸せアピールしたり、
「今日なんかこの人すんごいギラギラな時計つけてるな触れないでおこ」と思ったら「ねぇこの時計いくらだと思う?いくらだと思う?」ってアピールしてきたり、
自分がどれだけお酒に詳しくて、自分がどれだけ高級レストランに行ってるかの自慢ばかりしてきたり、、、
まぁね、承認欲求というのは人の根本的欲求のひとつだとも言われているのである程度までは仕方ないと言えば仕方ないのかもですが、あんまりにうるさいと良い気はしませんよね。
そういう承認欲求強めな人と一緒にいると、苛立たしい気持ちとか「自分はダメなんだ」という劣等感がわいてきてしまうことだってあると思います。
ある程度距離をおいたりして、そういう人からの悪影響を受けないようにするのもひとつありますよね。
物理的に距離を置く。心理的に距離を置く。距離の置き方は色々あると思うんですけど、それで心が楽になることもあると思います。
…と、普通の自己啓発だったら「合わない人がいるなら距離を置こう」で終わりなのですが、
RKサロンメンバーにはそこで終わって欲しくないといいますか、「今、目の前で起きていることは自分の心理の投影である」という原則をいつだって忘れないで欲しいのですね。
そして、今目の前で腹立たしいことが起きているのであれば、「どうしてこういうことが起きるのだろう」「どうしてこんな人が現れるのだろう」「どうしてこんなに生きにくいのだろう」と、自責という部分に目を向けていくんです。
とみさんの承認欲求の例で言えば、「どうしてこんな承認欲求の権化のような人間が目の前に現れるんだろう」ということにフォーカスしてみるんですね。そうするとあるいは、
ーー私には承認欲求のかたまりにしか見えず、何で皆はそれに気づかないんだろうとモヤモヤしますが、これは私も同じような人間だから、彼のこと見通してしまうのでしょうか?ーー
これは良い解釈のひとつになるかもしれません。
「皆には貢献してくれるいい先生だと認識されています」ということなので、周囲の皆にとっては、「確かにあの先生は承認欲求強めかもだけど、優秀だし貢献してくれるし素晴らしい人だよね」という風に見えてるわけですよね。
しかしながらとみさんにとっては「承認欲求」の部分がめちゃくちゃクローズアップして見えてしまう。
その背景にある理由のひとつは、確かにとみさんの承認欲求があるのかもしれないですよね。
「私の承認欲求が強すぎるゆえに、人の承認欲求も拡大的に見えてしまうのかもしれない」
「私だってSNSで注目されたいのに、あの人ばかり注目されようとしてズルい」
「私だって色んな人にメッセージで日常をシェアしたいのに、あの人ばっかりそういうことをやるなんてけしからん」
そういったとみさん自身の承認欲求が隠れているのかもしれません。
「自分自身の承認欲求がつよいから、相手の承認欲求も見通せるし、目につく」というのはかなり良い視点だと思います。
もっと深い考え方で言えば、「投影とシャドウ」という難度高めの心理学的概念もあります。
これはザックリ言えば、「自分が自分に禁止抑圧していることをしている人を見た時、イライラやモヤモヤなどのネガティブ感情を感じてしまう」という心理ですね。
とみさんの例に当てはめてみると、とみさんの「シャドウ」は「先生(承認欲求強めな人)」のことになります。
そしてとみさんがご自身に禁止抑圧しているのは「承認されようとする一連の行動」ということになりますよね。
とみさん自身がご自身に対して…
SNSでチヤホヤされようとしたり、不特定多数に同じメッセージを送ったり、プライベートなことを話しまくったり、出番の割り込みをしたりといった、
「承認されようとする一連の行動」を禁止しているからこそ、それを実際にやっている先生(シャドウ)を腹立たしく思ってしまうということですね。
この話は単に「とみさんの承認欲求が強い」という話ではなく、「とみさんの心理的抑圧があまりに強い」という話になってきますので、
思い当たるフシのある場合には、ご自身の幼少環境などで「禁止されてきたこと」「抑圧されてきたこと」「我慢しすぎたこと」「叱られすぎたこと」があまりに多くなかったか、それらがあまりにひどくなかったか、などについても向き合っていくと良いかもしれません。
シャドウの話はちょい難しいので、この部分ぜひ何度も読み返して欲しいですし、追加解説が欲しい場合はいつでも書きますので、再度フォームより送ってもらえればと思います。
最後に、
ーー先生は何が目的なのでしょうか?ーー
ーー…と気になる私も何かがおかしいのでしょうか?ーー
このところですが、私の見立てでは先生には多分目的というものは無いと思いまして、それはあくまで先生の自然体の姿なのだろうと思います。
また、とみさんがおかしいということはなく、セッションでは「他人の承認欲求に敏感になってしまう」「自分の承認欲求が強すぎて嫌になる」というテーマは頻出です。何もおかしいところはありません。
でも、その「承認欲求のシャドウ」に苦しめられているのであれば、それは是非とも向き合っていこうぜという話ですね。
その結果とみさんが生きやすくなるのであれば、「シャドウ」である先生は、とみさんの人生にとって欠かせないものであった、先生と出会えたからこそとみさんは変わることができた…そんな風に見ていくこともできるわけです。
先生とのあれこれは多分、とみさんにとって意味のあることだと思います。
「先生との出会いを通して、私は何を知り、どう変わっていけば良いのだろか」ということをぜひ自問自答してみてくださいね。
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