人を知ること、心理を知ること、パートナーシップを知ること、自分を知ること
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私のライフワークのひとつに、「生涯を通して人間という生き物をできる限りよく知ること、よく知り続けること」というものがあります。
心理学やカウンセリングの世界には、究極的に突き詰めてみるとそういった動機から足を踏み入れました。
人をもっとよく知りたい、人をもっと深く理解したい、人をより細かく言語化したい、そのような思いをいつ頃から抱き始めたのかは定かではありませんが、高校生の頃にはすでにそのような兆しがあったようにも思います。
私にとっては、心理学も、カウンセリングも、哲学も、生物学も、歴史も、パートナーシップも、性の科学も、すべて「人を知るための試みのひとつ」です。
あらゆる学問や興味関心のジャンルがあるなかで、特に自分が好きで、かつ読者や「私の発信を見てくれる人」にも需要があるのが心理学とパートナーシップの発信であるため、日ごろの発信は心理学やパートナーシップ関連中心になっていますが、そもそもは両者とも、人を知りたいがために勉強を始めました。
どうして私は人を知りたく、どうして私は人をもっともっと深く理解して言語化したいのかというと、その理由を説明するのは難しいです。
自分自身が人間であるため、、、というのはけっこうデカいと思います。私や、この文章を読んでくれている人は漏れなく人間だと思いますが(カピバラやサバンナモンキーが読んでいる可能性も無くは無いですが、たぶん無いでしょう)、私たちは人間という生き物をどれくらい知っているでしょうか。
人間という生き物、、、それは色々な角度から観察したり、考察したりすることができます。
どうやって食べ物を食べ、消化するのかという側面から観察することもできますし、
どうやって息を吸い、息を吐くのかという側面から考察することもできますし、
どうやって歩き、走り、重たいものを持ち上げるのかという側面から考察することもできますし、
どうやって誰かや何かを好きになり、恋をし、人を愛し、幸せになっていくのかという側面から考察することもできます。
色々な角度から観察・考察できるなかで、私が特に興味を惹かれているのは「人の心」です。つまり、心理学や哲学がカバーする部分ですね。
あるいは、学問と言っていいのかは分かりませんが、パートナーシップや恋愛婚活の切り口から学んでいくのも面白い。
なぜなら、人の心が如実にあらわれてくるのって、パートナーシップや恋愛婚活、結婚生活、性生活などだからです。
パートナーシップと向き合うとき、人は自分の心の最も深い部分と向き合っていると言っても過言ではありませんよね。
だから私は、心理学やパートナーシップの話をするのも好きですし、書くのも好きですし、誰かのコンテンツを読んだり聞いたりするのも大好きです。
あるいはコンテンツじゃなくとも、誰かの恋バナを聞いたり、友人の婚活の進捗を聞いたり、もしくは離婚にいたるようなイザコザ話を聞いたりするのは非常に興味をひかれますし、自分自身もまた「妻と良好な関係を築き続けるにはどうしたらいいのか」「どうすれば妻も自分もご機嫌でいられるのか」「どうすればもっともっと幸せになれるのか」「そもそも、パートナーシップの幸せの定義ってなんだろうか」ということをいつもいつも考えています。
人間についての観察や考察がライフワークだということを書きましたが、それすなわち自分についての観察や考察がライフワークだとも言えます。
こうやって書いている私自身も当然ですが、カピバラでもなくサバンナモンキーでもなくサンバガエルでもなくマウンテンゴリラでもなく、人間です。
つまり、人間についての考察は、ほぼイコール私自身の考察ということにもなります。
自分を通して人間を知る面もあるし、人間を通して自分を知る面もある。
そういった、人間理解や自己理解のプロセスがとても面白いのです。
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自分が本当によく知らないのは自分自身だ、なんてことがよく言われています。
例えば婚活コーチングの世界では、「理想の相手の解像度を上げる」というのが非常に重要だという話を妻から聞いたことがあります。(私の妻は、婚活コーチングの仕事をしています。)
「理想の相手の解像度を上げる」というのは何やら頭が痛くなってしまいそうな表現ですが、つまり「理想の相手を超具体的に思い描け」ということです。
例えば、「どれくらいの年収を相手に求めたいのか」「どれくらいの身長を求めたいのか」「容姿はどんな感じがいいのか」「陽キャがいいのか、陰キャがいいのか」「友人付き合いはどんな感じがいいのか」「休日の過ごし方はどんな感じがいいのか」「結婚式はどんな感じがいいのか」「新婚旅行はどんな感じがいいのか」「どこに住みたいのか」「お金の管理はどうするのか」「互いの両親やきょうだいとの付き合い方はどんな感じがいいのか」「セックスライフはどんな感じがいいのか」「家事分担はどうするのか」「子どもはどうするのか」「5年後どうなっていたいのか」「10年後どうなっていたいのか」「20年後どうなっていたいのか」「パートナーとどんな会話ができたら理想なのか」「パートナーとどんな関係を築けるのが理想なのか」とか。
「自分がお相手に対して何を求めたいのか」「ふたりの、どんな関係を求めたいのか」を極限の極限まで突き詰めて考えることがとても大切だということですね。
でもこれ、よかったら上のリスト(?)を参考にめっちゃ書き出してみて欲しいんですけど、「自分なりのビジョンを描く」みたいなことをやり慣れてない人にとっては、想像以上に難しいことが分かると思います。
「どれくらいの年収がいいの?」って誰もいない部屋で自分自身に問いただしてみても、「私はしょせんこのくらいかな…」みたいな遠慮がでてきてしまったり、あるいは逆に「1500万以上ないとイヤ!」みたいな感じで本音なんだか見栄なんだか強がりなんだかよく分からない回答がでてきてしまうかもしれません。
また、「どんな結婚生活が理想?」みたいな設問もけっこう具体的に思い描くのが難しいと思います。
「幸せならいいかな」みたいな漠然とした抽象論になってしまう人も多いと思いますし、自分の本音を見つけ出そうとしても見つけられない人だってきっと多いはず。
自分の本音を、こと細かに具体的に書くのって難しいです。
それはそれだけ、私たちが他ならぬ自分のことについてよく知らないということでもあるんですね。
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