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マルチカメラ収録、タイムコード同期について(まとめ)

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複数のカメラを同時に使って映像収録を行う、マルチカメラ収録(マルチカム収録)の際に活用できるタイムコード同期について、DIYな視点で行った実験についてまとめました。
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#マルチカメラ

マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中(前編)

マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中(前編)

ノウハウの蓄積にと思い、マルチカメラ収録のタイムコード同期について勉強中です。専用の機械を買わずに、とりあえず家にあるものだけでできないかということでやってみたところ、方向性としては実現のめどがつきました。

1. LTCを発生させる
2. カメラ(GH2)のマイクインに(LTCを)音声入力
3. 撮影(録画)
4. 録画データを専用ソフトでエンコード
5. 映像編集ソフトに取り込む
6. ワンク

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マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)

マルチカメラ収録のタイムコード同期についての検証(準備編)

複数のカメラを使って、映像収録を行うことを「マルチカメラ収録」(マルチカム収録)と言います。収録した映像を編集するためには、それぞれの映像のタイミングを合わせる「同期」の作業が必要になり、映像編集ソフトにはそのためのいくつかの機能が備わっています。

中でも精度を求めるプロフェッショナルな方々は「タイムコード」を用いた同期を行うそうです。プロ用の業務機材にはタイムコードを扱える機能がついていま

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タイムコード(TC)信号の生成の仕方、簡易版

タイムコード(TC)信号の生成の仕方、簡易版

先の記事では、タイムコード(TCと略されることもある)の生成方法について割愛してしまいましたが、改めてご説明したいと思います。

通常タイムコードと言うと「LTC」の事をいいます。VITCというものあるのですが、今回は割愛。日本ではSMPTEという業界団体によって規格化されたSMPTEタイムコードを用います。

放送業界では、タイムコードジェネレーターと呼ばれる水晶やGPSを利用した大変正確なタイ

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Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

Pro ToolsとATEMをクロック・リファレンスの同期をとって、映像と音声の波形の精度を検証

映像やオーディオのデジタル分野において「同期」というと、クロック・リファレンスとポジショナルク・リファレンスの2つがあります。

ポジショナル・リファレンスとは位置情報のことでタイムコードを指します。時間軸における現在位置を「時間/分/秒/フレーム」の単位で伝えます。

一方、クロック・リファレンスは再生速度のことです。適切にクロック・リファレンスの同期を保つと、複数のデバイスを同じポジションから

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堅牢で無骨なルックスがイカす、AJA Ki Proを導入してみました。

堅牢で無骨なルックスがイカす、AJA Ki Proを導入してみました。

映像スイッチャーのプログラムアウトを録画する収録レコーダーに、AJA Ki Pro(初代)を導入してみました。(ATOMOS SAMURAI BLADEは持ち出し用にキープ)

Ki Proは2009年発売なのでやや時代を感じる風貌ですが、中継車や機材室などでのリモート使用が考慮されており、ネットワーク系の機能が充実していて、全ての動作をPCやスマホから遠隔操作が可能です。よって必ずしも本機を

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