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大学院の研究室生活の振り返り

一刻もはやく卒業したかったほぼ辛い思い出しかない研究室生活。優秀な学生ではなかったし、絶対に絶対に戻りたくないけど、学びには溢れてた。今になってもっとこうしておけばよかったかもなーと思うことあるので、修士卒業から4年たった今、振り返ってみる。今後の人生で同じようなミスをしないように自分への戒めとして。


もしまた研究生活するならこうする!4選

研究内容を選ぶときは、本当に研究テーマそのものに興味があることにする

研究好きからしたらありえないことだとは思うが、所属していた研究室の内容は面白そうとは思いつつも、研究生活をもう少し体験してみたい(卒論の時に誤って面白そうと思ってしまった)というのと、プレゼンスキルだったり、論理的思考的なものを研究を通して身につけたいという方がメインで本当に心から面白そうと思って研究したわけではなかった…。動機がちょっと不純だった。教授を見てて思うのが、もっと狂気的・変態的な好奇心や探究心が自然と湧き出てくるような研究テーマを扱っている研究室を選択したらもっとよい研究生活を送れたのかもしれない。

文献の読む量をもっと増やし、構造理解・本質理解ができるよう丁寧に読む

メカニズムをしっかり構造化して理解し、パターンをたくさん頭に入れて、もし自分の研究に置き換えるならどうなる?と考えるべきだった。特に研究室入りたての頃に、このあたりをもっと丁寧にやっておけば良かった。そうすれば文献を読む時もよりすばやく要点掴んで読めたと思うし、スピードが上がれば量も確保できたように思う。構造理解とか本質理解とかってビジネスの世界でもすごく大切だと感じる。

いろんな仮説を立てるプロセス楽しむ

文献の読む量が圧倒的に少なかったのも関連してくると思うが、他にも授業・ゼミ・学会・講演会、交流会、もっと前のめりに参加したて話を聞いておけば良かった。実験できるできない、今知られている科学の知見的にあり得る、あり得ないとか、そういうのは全部脇に置いておいて、自由に発想すべきだった。そうすれば、いろいろ仮説を立てて、未知の物事を明らかにしていく楽しさをより味わえたのかもしれない。あとは、2年間修士として研究生活自分なりに頑張ったつもりだったけど、修論発表前の1,2ヶ月が一番文献を読んだし(英語の文献読みすぎて初めて英語で夢見た笑)、改めて自分の実験データを丁寧に見直し、こういう実験もできたなーっていろいろアイデアが思い浮かんだ。修論前でしんどかったけど、アイデアがたくさん浮かんだときはさすがに楽しさを感じてテンション上がった。アイデアの量は質を生むみたいな言葉あるし、仕事しててもアイデア量が多い人って頼もしい!

基礎研究をもっと魅力的に伝える術を身につける

学会とかで研究の成果発表する時って社会背景を話したりするけど、基礎研究ってすごく社会から断絶されてる感じがする。社会に還元してる感じがゼロ。というよりかは、こちらが社会に還元しようという姿勢や行動をとっていないのが問題だったのかもしれない。それと、授業や話が面白い教授って、本来もっと難しい細かい領域の研究をやっているけど、聞く人が理解できるレベルまでちゃんと下りてきて話しているし、イメージしやすいように日常生活の出来事に結びつけている。全くの専門外の分野でもなんか面白そう!と知的好奇心が駆り立てられる。なので、もしまた基礎研究的なのをするなら、自分の研究を、業界の人・大衆の人・身近な家族や友達・同学年の他の研究室の人、いろんな人にわかりやすく魅力的に、面白く発信できれば良かった。大勢の人にとって一見面白くないと思われる物でもこちらの伝え方次第でめちゃくちゃ魅力的な物にできる。自分のやってるシステムエンジニアという仕事はどう伝えたら魅力的に感じられるのか?今後考えてみたい。


研究って、地道な作業とたくさんの失敗の連続だし、突然実験の再現取れなくなるし、教授怖いし、生活不規則になるし、めちゃくちゃ研究室生活しんどかったけど、未知のものを解明していく研究ってすごく素敵だったなーと今振り返ると思います。


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