「アマゾンの奥地で秘薬を作っている人」の「秘薬」を噛み砕く具体的な2つの方法について
川手@RKawtrです。
先日ホリエモン万博の動画をみていた際のこと、堀江さん@takapon_jpと鴨頭さん@kamohappyの対談で、とても興味深い話がなされていました。以下はその動画になります。
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以下は、動画の内容を抜粋したものになります。
今日は上記「秘薬」について触れ、どうすれば「秘薬」を噛み砕けるようになるのかについて、理論的に深く考えていけたらと考えています。
(1)「秘薬」とは何か
動画内で堀江さんは、佐々木俊尚さん@sasakitoshinaoのことを「アマゾンの奥地で秘薬を作っている人」と語っていますが、そもそも「秘薬」とはどんなものなのでしょうか。
自分自身は、以下のように考えています。
また上記の動画内にも登場しますが、例えば現在流行っているオンラインサロンの原型をもっともいち早く国内で形作ったのは、オタキングこと岡田斗司夫さん@ToshioOkadaです。
彼は2018、2019年頃に流行り始めたオンラインサロンの原型を、2011年頃にはすでに展開し、登録者から毎月1万円取るという形で成立させていました(登録すると社員になり、社長である岡田斗司夫に社員が毎月1万円を給料として支払い、岡田斗司夫はそれ以外の収入を全て拒否するという仕組み、詳細はこちら)。ちなみにその際に堀江さんは岡田さんのオンラインサロンに登録し、活動にも参加していました。あと西村博之@hiroyuki_ni氏も。それは以下の動画を見ればわかるかと思います。
しかし、今では岡田斗司夫さんよりも後発で、オンラインサロンを始めた人たちの方が今では知名度が高く、会員数も多い状態です。なぜでしょうか。それには、「秘薬」の構造上の特性があるからです。
(2)「秘薬」の構造上の特性
「秘薬」の特性は非常にシンプルで、「濃厚すぎる」「早すぎる」この2点につきます。例えば最近刊行され、自分が読んだ本の中に『シン・ニホン』『遅いインターネット』と呼ばれる2冊があります。
これら2冊は、まさに現代における「秘薬」だと自分は考えています。しかしいずれも「濃厚すぎる」(一般には難解で、さらっと読めない)、「早すぎる」(時代を先読みしすぎていて、大衆が理解できない)のです。そのため大衆には受け入れられず、一部の知識階級が手に取り、「なるほど」と未来予測を読み取り、ただただ面白がるという構造が成立しているように思います。そして、それらを即商用に転用しようとする人は極めて稀です。また時期が少しでもズレれば外れます。本当に狙って、商業目的で当てに行くことは困難です。
また主な作り手は哲学者・思想家・歴史家でしたが、今ではジャーナリスト、経営者など多岐に渡っています。形態も長らく「書籍」でしたが、現在では「動画」であったり、「音声」であったりと多岐に渡ります。単純に人文書で「売れた」書籍であればそれに該当するというわけでもなく、『サピエンス全史』や、少し前だと『21世紀の資本』などはどちらかといえば「過去想起性」の強い書籍なので「秘薬」の大部分を「未来予測」が占めるという前提ならば、それらは該当しないというのが個人的な見解です。もちろんそれらを参考に秘薬を創り出すことは可能だと思いますが。
そして最大の問題は、「1人抑えておけばそれでOK」という単純なものではなく、その人の人生において数回しかない思考性がピークに達するタイミングでしか、そのような「秘薬」を作り出せないというのも、重要なポイントではないかと個人的には思っています。
例えば以前自分はツイートしましたが、ウォールト・ディズニーの後世知られる名作の数々は、実は数年の間で集中的に制作されています。
このように優れた「秘薬」の作り手であったとしても、時期が外れればただの人です。如何に現代における「秘薬」が発見困難なものであるかという点、ご理解いただけましたでしょうか。そのため、「これが秘薬だ」と思ったら、まずは飛びつき、そして誰よりも早くインプットし、全容を理解することに集中した方がいいです。
(3)如何に「秘薬」を噛み砕くか
自分が知る限り、噛み砕き方は2つしかありません。本日はその2つをご紹介します。
噛み砕き方①直接尋ねる、訪ねている音声、動画を見る
噛み砕く最短でかつ、確実なやり方は「本人を訪ねてみる」です。例えば以下は、実際に前述岡田さんと、田端大学で有名になった田端@tabbataさんとの対談動画です。
田端さんは当時まだサラリーマンでしたが、岡田さんの思想性を垣間見ようと、色々と質問を繰り広げています。この動画を見ているだけでも、色々と学びがあります。
他にも、幻冬社の箕輪さん@minowanowa が岡田さんと直接対談し、当時見てたものを確認した上で、「今何が見えているのか」を直接引き出そうとしている動画もあります。それが下記動画です。
以下は動画の中の岡田さんの発言です。実際に「今何が見ているのか」について、前澤友作さん@yousuck2020の行動を引き合いに出し、かなり明確に発言をしています。(以下は自分の方で発言をまとめたものになります)
いわゆる岡田さんが数年前から言っているオンラインサロンの次の形態は入試のあるサロン、そして最終的には「家族2.0」であると述べています。詳細は以下の動画からご確認いただけます。
また最初に触れた堀江さん自身も、岡田さんと直近で対談しておりYouTubeに関する話を持ちかけた際に「YouTubeの動画は収益性が高いのに、固定資産税がかからない!」という切り口で「動画資本論」に関する情報を引き出し、始終「なるほど...」と圧倒されていました。(以下はその動画です)
動画資本論はだいぶ薄味なので(苦笑)理解できる人には理解できる内容だと思いますが、しかし「家族2.0」はまだまだ早すぎるので、それ故にまだまだ多くの人が理解するのは、困難なのではないでしょうか。
噛み砕き方②ノートに書き溜める
以下の動画は岡田さんが実際に「自分が過去書いたノート」を披露し、「如何にノートを用いて知的生産を成すか」というテーマで話をされた際のイベントの模様です。
自分の思考を明確化していく上、アナログな手法ではありますがノート術は非常に有効です。彼はこれを「スマートノート」とも呼び、これはのちに書籍にもなっています。下記がその書籍です。
ざっくりとではありますが、ノートを「カウンセリング相手」に見立てて情報を吐き出すという技法です。自分が思ったことを書き留めていき、最終的には知的生産につなげるのです。
個人的には①②両方オススメです。特に①の方がオススメです。実際成功されている方は①をやられていますので、本人に会って直接対峙し、より純度の高い情報を受け取るというやり方が一番良いように思います。また①は体系的に理解できれば、専門的なスキルも知識も必要ありません。汎用性も高いと思います。
自分自身は両方やっていますが、どちらかと言えば①で「誰かが話している内容」を聞き、あれこれ妄想してみたり、あるいは施策、仕事関連のことで「秘薬」を噛み砕く必要性がある時や、思考を深めて未来予想をする必要性がある場合はノートを活用したりしています。
最後に
大学時代から岡田斗司夫ニコ生ゼミには入会していますし、新卒時代からノートは毎日取り続けています。「ポケットに入る、どこにでも持ち出せるノート」を、今も年2冊程度は最低埋め尽くしています。他にもEvernoteを活用しメモすることもありますが、紙のメモ帳に書き込んだものの方が、圧倒的に血肉になっている感覚は否めません。それらにメモした内容をベースに、noteやブログに書くこともありますし、noteやブログに直接思いをぶつけることもあります。自分自身、実際に手を動かして書く文量自体はかつてに比べて減ってしまいましたが、より深く考えていくためには自分の場合、今も紙のノートとペンを手放せません。
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